大人びた言い回しを知っていると、いざという時に表現力に助けてもらえます。
「短日の候」の正しい使用例を見ていきましょう。
「短日の候」とは?
短日は1日の昼の時間帯が、とても短いことを示しています。
昼の時間がもっとも長い夏至の反対にあたる、冬至の日をあらわしています。
また「候」は季節の挨拶文に用いられる表現で「頃合い」をしめします。
冬の季節に用いられる、挨拶文のひとつといえるでしょう。
「短日の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
秋が終わって冬になると、少しずつ太陽が沈むのが早くなります。
暗くなる時間が早いので、1日が短くなったような錯覚さえします。
12月22日前後にやってくる冬至をイメージした表現が「短日」なので「短日の候」は12月中旬から下旬にかけて用いられます。
この季節にビジネス文書を発送する時に、積極的に取り入れてみましょう。
また文書に記載する時は「拝啓」を頭におぎない、その後に「短日の候」とつなげていきます。
基本の形を抑えておき、丁寧な文を仕上げていきましょう。
「短日の候」を使った例文
・『拝啓 短日の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます』
・『短日の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます』
「短日の候」の類語や言い替え
似ている言い方に「夏至の候」があります。
夏至は6月21日前後に用いられる、夏の表現です。
もっとも太陽の出ている時間帯が長い時に使われるので覚えておきましょう。
また言い替えの表現に「冬至の候」「大寒の候」があります。
いずれも冬至の頃合いである、12月後半に使える時候の挨拶文です。
「短日の候」と同じく「短日の候、貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます」と綴っていきます。
いくつかのボキャブラリーを心得ておくと、マンネリ知らずのビジネス文書が作れるもの。
言葉の力を鍛えていきましょう。
まとめ
「短日の候」をお伝えしました。
適切な表現を知っていると、落ちついて敬語と向き合えます。
正しい言い回しを覚えて、語彙力をアップさせていきましょう。