ビジネスでも「時制」に関する表現は多く見られます。
「確認したところ」も「時制」に絡む表現であり、これより詳しく解説いたします。
「確認したところ」とは?
まず、一応「確認」の意味から押さえておきましょう。
「確認」には、「断言できるようにはっきりとさせること」や「詳しく状況を把握すること」という意味があります。
このフレーズでは、「確認する」を過去形にするため、「する」の連用形「し」に過去や完了の意味を表す助動詞「た」が付いています。
また、今回の「ところ」は、「場面」や「局面」または「丁度その時」と言った時間的な意味の「ところ」です。
そして今回重要なポイントは、いわゆる「〜たところ」が「丁度今〜し終えたばかり」という意味合いを作る表現であることが理解できるかになります。
それを踏まえると、「確認したところ」は「丁度今確認したばかりです」という意味になります。
尚、このフレーズの後に表現が続くことも多く、その場合には、「丁度今確認したばかりで」という形で訳されます。
「確認したところ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「確認したところ」は、相手から何らかの問い合わせがあり、それに応える形で自分側が持っている情報をチェックし終え、返答する際の冒頭に用いるフレーズです。
基本的には口頭で用いられる可能性が高いフレーズではありますが、即時性のない文章での回答においても、使って問題はないフレーズと言えます。
具体的には、「お客様からお問い合わせいただいた参加者について確認したところ」などと使われます。
「確認したところ」を使った例文
それでは他に考えられる実際の仕様例を挙げてみましょう。
・『不具合の指摘があり製品を確認したところ』
・『丁度今確認したところです』
「確認したところ」の類語による言いかえ
このフレーズにおける「確認」は、「状況を把握する」という意味合いで使用されるケースが多くなります。
そのため、「照合する」や「検査する」と言った意味合いが強く、言いかえもこの系統の意味を持つ言葉にすべきです。
フォーマルな場面にはそぐわない部分はありますが、「チェックする」という表現が割と広範な意味で使えるので、これを用いても十分通じるでしょう。
また、「〜ところ」については、「丁度今〜し終えたばかりです」や「たった今〜しました」などの文章表現で代用可能です。
以上を踏まえると、「確認したところ」は「丁度今照合し終えたばかりで(す)」や「たった今チェックしました(もしくは『しまして』)」という形で言いかえできます。
まとめ
「確認したところ」は、「丁度今確認しおえたところです」という意味のフレーズです。
相手から何らかの問い合わせを受けた場合に、要請を受けて調べた後の返答の冒頭に使用されます。