この記事では、ビジネスシーンで使われることの多い表現の「社内で検討中でございます」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「社内で検討中でございます」とは?意味
「社内で検討中でございます」のおおよその意味はご承知の通りと思いますが、言葉毎に分解し少し詳しく説明します。
最初に、「社内」とは「会社の内部のこと」を意味し、「会社の建物の内部のこと」と「会社の組織の内部のこと」の二つの意味で使われます。
もちろん、この表現においては後者の「会社の組織の内部」の意味で使われています。
次の「検討中」は「検討」が「よく調べ考えること」であり、そして「中」はその「最中や、ただ中のこと」なので、「よく調べ考えている最中」との意味になります。
そして最後の「ございます」は「ある」の丁寧語で、「あります」よりもさらに丁寧な表現です。
従って、このフレーズの言葉毎の意味を繋げると、「社内で検討中でございます」は、「会社の組織内部で、よく調べ考えている最中です」との意味の非常に丁寧な表現となります。
「社内で検討中でございます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この「社内で検討中でございます」の表現は、取引先の方など社外の人から、自分の会社に対して、取引条件や様々な事柄の要請や提案を受け、その返答としてしばしば使われるフレーズです。
一般的には、取引条件の要請を受けるか否かの回答は必須であり、こうした場合には実際に社内でどうすべきかを検討していて、もう少し回答を待って欲しいとの意味合いが込められた表現となります。
しかし、その一方で取引先からの単なる提案の場合には、その窓口の人が検討の価値がないと判断して、方便として使っているだけで、実際には検討していないケースもあります。
ただし、後者の方便として使っている場合でも、検討結果を催促されてこの返答をしたのでしょうから、近いうちに検討結果を回答する必要があることを忘れてはいけません。
ちなみに、この表現は実際に何とかしようと検討していることを強調する意味で、「社内で前向きに検討中でございます」や「社内で営為検討中でございます」などとのフレーズで使われることもあります。
「社内で検討中でございます」を使った例文
・『例のプラントの納期の20日程度の短縮については、現在社内で検討中でございます。今しばらくお時間を頂戴したいと存じます』
・『ご提案いただきた品揃えの増強につきましては、前向きに社内で検討中でございます』
「社内で検討中でございます」の類語や言い換え
「社内で検討中でございます」の表現は、丁寧さ加減を換えて、「社内で検討中です」や「社内で検討しております」等と言い換えることが出来ます。
また、取引先との会話等では、相手が検討するのは当然社内においてであることから、「社内」を省略し、ポジティブな印象を強調するために「前向きに検討中でございます」と表現されることも多いと言えます。
まとめ
「社内で検討中でございます」とは、「会社の組織内部で、よく調べ考えている最中です」との意味の、非常に丁寧な表現です。