この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「社内にて検討の上」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「社内にて検討の上」とは?
「社内にて検討の上」における「社内」は、「会社内や、会社の内部」を意味する言葉です。
次の「にて」は場所を表す言葉で、「において」との意味です。
また「検討」は「よく調べて考えること」を意味する言葉です。
最後の「〜の上」は、ここでは「〜の後にや、〜の結果」の意味で使われています。
したがって「社内にて検討の上」とは「会社内においてよく調べて考えた後に」と言った意味になります。
「社内にて検討の上」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「社内にて検討の上」で注意すべき点をまず説明します。
ここで使われている「上」は本来は物理的な位置を表す言葉で、このフレーズで使われている意味は、それとは異なります。
本来の意味と異なる意味として定着している言葉を使う場合は、元々の漢字表記ではなく平仮名表記とするのが日本語の決まりとなっています。
したがって「社内にて検討の上」は正しくは「社内にて検討のうえ」と表記すべきと言えます。
しかし、「社内にて検討の上」との表記は広く使われており、間違いだと指摘されることは少ないと言えますが、本来は「うえ」と平仮名表記するのが正しいことは知っておく必要があるでしょう。
このフレーズは、取り引き先の方から何かの要望を受け、それを窓口として受けた人が、自分の一存で返答できない場合によく使われるフレーズです。
会社組織においては、その役付や立場に応じて自己判断できる範囲が定められています。
社内規程で定められている項目以外でも、独断で決めることが出来るのは意外と少ないと言えます。
したがって、少し無理な項目のが含まれた要望をされた際には、「社内にて検討の上、後日お返事申し上げます」等と一旦返答することが多いのです。
また、窓口で要望を受けた人は、とても要望に応えるのは無理だと即答できる内容でも、時間を置いて断った方が良いと判断して、このフレーズを使って時間稼ぎをすることもあります。
「社内にて検討の上」を使った例文
・『納期が短縮できるか、持ち帰り社内で検討の上、改めてご回答申し上げます』
・『どこまで値下げ対応できるかは、社内にて検討の上、お返事いたします』
「社内にて検討の上」の類語や言い換え
「社内にて検討の上」のフレーズは、「会社内で検討の上」や「社内で相談の上」等と言い換えることが出来ます。
また、意味は少し異なりますが、同じシチュエーションで使われるフレーズとして「上司と相談の上」が挙げられます。
まとめ
「社内にて検討の上」とは「会社内においてよく調べて考えた後に」と言った意味のフレーズです。