「禁じ得ません」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「禁じ得ません」とは?
「禁じ得ません」とは、ビジネスメールや敬語での会話などにおいて「本当の気持ちを抑えることができない」さまや「耐え忍ぶことができない」様子などを示す言葉として用いられています。
「自分に禁じることができないほどある気持ちや思いなどを抑えるのが難しい」などというニュアンスで用いられており、主に相手に対する「同情を止めることができない」さまや「涙が流れてくるのを止められない」様子などを示す際に使用されています。
「禁じ得ません」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「禁じ得ません」とは、「抑制することはできない次第でございます」ないし「我慢するのは困難な状況であると存じます」などという意味合いで用いられている文言です。
ビジネス上で生じるさまざまなあふれる思いや感情などについて言及することができる表現で、基本的には「驚き」や「怒り」、ないし「感謝の気持ち」や「尊敬の念」などのさまざまな語句を冒頭に置いて、「それらの思いをコントロールすることができない」などというニュアンスで使われている言い回しです。
「禁じ得ません」を使った例文
・『大変お世話になってきた業務関係者のご不幸の報を伺いまして、不覚にも涙を禁じ得ませんでした』
・『数年におよぶ円安傾向にまったく歯止めが効かない実態については、輸入産業にとって死活問題であり、業界関係者としましては同情を禁じ得ません』
「禁じ得ません」の類語や言い替え
・『本音を隠すことは難しいと存じます』
・『止めがたい気持ちがあふれてまいります』
・『抑制できない思いに包まれている次第でございます』
まとめ
「禁じ得ません」とは、ビジネスや敬語での会話シーンなどにおいて「コントロールするのは非常に困難でございます」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどを深く理解した上で、その時の場面や状況などに応じて適切に使いこなしましょう。