伝えにくいことを、言わなければいけない場面もあるもの。
「私事で大変恐縮ではございますが」を見ていきましょう。
「私事で大変恐縮ではございますが」とは?
この場合の「私事」とは、仕事とは関係ない個人的な都合をいいます。
「大変恐縮ではございますが」は謙遜とお詫びの混じった言い方です。
プライベートのことを職場に持ち込むことに対して、お詫びしたい時に用いられています。
「私事で大変恐縮ではございますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「私事」はあくまで、個人的な予定を指します。
そのため取引先と打ち合わせがあるため、朝礼に出席できない時には使いません。
業務以外のことがあって、周りの人に一定の迷惑をかけてしまう時に用いてみましょう。
例えば有給休暇を取得してフランスやハワイに出かける時に「私事で大変恐縮ではございますが」は適用できます。
「私事で大変恐縮ではございますが、〇月〇日より休暇をいただきます。
不在の間は、弊社の〇〇にご連絡ください」と関係者の方にお送りします。
個人的な都合でお休みする時、お休みの期間をお伝えする時に、丁寧に用いてみましょう。
「私事で大変恐縮ではございますが」を使った例文
・『私事で大変恐縮ではございますが、〇月〇日より産休をいただくことになりました』
・『私事で大変恐縮ではございますが、有給休暇の申請をお願いいたします』
「私事で大変恐縮ではございますが」の類語や言い替え
よく似た言い方に「私事ですが」が挙げられます。
「大変恐縮ではございますが」を省いた、シンプルな言い方になっています。
「私事ですが通院のため、明日は午前半休をいただきます」と使います。
歯医者の通院、子供の授業参観、親の病院の付き添いなど、あまり大事にしたくない時に使える言い方です。
このほか言い替えの表現に「私事で大変申し訳ございませんが」が挙げられます。
「申し訳ない」というお詫びの気持ちを取り入れているので「恐縮」と同じ意味合いで使えます。
「私事で大変申し訳ございませんが、明日から金曜日まで忌引き休暇をいただきます」と引用します。
まとめ
「私事で大変恐縮ではございますが」を見てきました。
色々な表現を学んで、敬語の達人を目指していきましょう。