ここでは「突然のことで」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「突然のことで」とは?
「突然のことで」は、このように使う相手側に何かしらの不幸があった場合に用いられる表現になります。
それ以外の使い方ができない訳でもありせんが、この表現を使うとまず始めにそれが想像されることから、特にビジネスシーンでは別の使い方はしない方が無難です。
具体的な使い方としては、他社の面識があった人が亡くなったといった場合に、「突然のことで驚いています」のように用いられます。
「突然」は全く予期していなかったという意味になる言葉なので、事故など急な不幸の場合に使われることが多いですが、それまで入退院を繰り返していたような場合でも使うことができる表現で、先のようにそれに驚いている、お悔やみ申し上げるといった文言を続けて使うものです。
「突然のことで」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「突然のことで」は、相手側の不幸に対するお悔やみの表現になり、口語で直接伝える場合だけでなく、それを文章で弔辞として表現する時にも使うことができます。
そのような時に使われる表現は他にもいくつかありますが、この「突然のことで」を使う時には冒頭にもってくるのが通常で、予期もしない不幸に対する連絡時の定型表現の1つだと言っていいでしょう。
前述のように、全くの寝耳に水といった場合だけでなく、少なからずその兆候があったような時でも使うことができるため、使われた側もあまり意味は考えずに受け取るものですが、そちらとしても驚いているといった時には「こちらとしても驚いております」などと返すことがあり、ビジネス関連以外の不幸に対しても普通に用いられている表現です。
「突然のことで」を使った例文
・『突然のことで、何と申し上げていいのか分かりません』
・『この度は突然のことで、心からお悔やみ申し上げます』
「突然のことで」の類語や言い替え
・『ご逝去の報に接し』
「ご逝去」と使っているため、他の用途には使えない専用の表現になります。
この後に「心よりご冥福をお祈り申し上げます」のような文言を続けて使いますが、予期もしない不幸といったニュアンスは含まれないため、落ち着いた弔辞としての文章を作成する際に用いられます。
まとめ
「突然のことで」は、相手側に不幸があった場合に冒頭で用いられる、お悔やみの意味を込めた表現になります。
言葉としては予期もしないといった意味になるため、それ以外の使い方をすることもできる表現ながら、あまりそういった用い方をすることはなく、そのような場合に使うものだと思っておいていいでしょう。