ここでは「繁忙期ということもあり」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「繁忙期ということもあり」とは?
「繁忙期ということもあり」は、とても忙しい最中なので、と解釈される表現です。
このように使い側がそれだという用い方をすることが多く、「現在繁忙期ということもあり、少々お時間をいただきますが〜」のように使う例がそれあたり、そのために何かが遅れる(可能性がある)、引き受けることができないといったような内容を続けるために用いられます。
つまり、とても忙しいのでいつも通りにはいかないということを伝える時に使う表現で、この「繁忙期」という表現は、使う側の都合によるもので構いません。
その業界で毎年5月がそれにあたる場合には、その5月に使うことができます。
また、年末の12月や年度末になる3月は、業種を問わず共通してこのように使われている時期になります。
口語でも使うことができますが、どちらかと言えば文章に向いている表現です。
「繁忙期ということもあり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「繁忙期ということもあり」は、相手がそのような状態だろうと考えて使うこともできます。
そちらの使い方になる時にも、「繁忙期ということもあり、ご迷惑は百も承知ですが〜」のような用い方をすることが多く、相手がとても忙しい中だと分かっていてのお願いごとになる場合に使います。
こちらの場合にも、その相手の業種においてとても忙しくなる時期や、年末の12月、年度末の3月といった時に用いられており、使う側のそれとは関係なく、相手側がそうだと考えて使うものです。
この相手がそうだと思って用いる場合には、礼儀として使っていると考えてよく、先の年末や年度末になる場合には、定型的に使われていると考えていいでしょう。
「繁忙期ということもあり」を使った例文
・『繁忙期ということもあり、2週間の納期をいただいておりますが、そちらでよろしいでしょうか』
・『繁忙期ということもあり、難しいとは思いますが、何とかお引き受けいただけると助かります』
「繁忙期ということもあり」の類語や言い替え
・『繁盛期ということもあり』
この「繁盛期」としても意味は同じですが、こちらは主に一般のエンドユーザーが商売の相手になる販売業や運送業などの業種が用いる表現です。
よって、IT産業や製造業には向いていないので、相手の業種によって使い分けられています。
まとめ
「繁忙期ということもあり」は、とても忙しい中だという意味になる表現です。
そのような時期に何かをお願いする場合に礼儀として、またはこちら側がそれなので普段通りとはいかないといった使い方になり、年末や年度末になる時期には定番の表現となっています。