どのような意味があるのか、判断に悩むビジネス語があります。
「考慮の末」の正しい意味と使い方を学んでいきましょう。
「考慮の末」とは?
考慮の末は「よく考えた後に」という意味があります。
この場合の「考慮」は「こうりょ」と読み、ある件について深く考えることをいいます。
あらゆる面を考えて「これでいいのか」と、よく見つめることを指します。
また「末」は物事の終わりを表現する言葉です。
ある物事の「端」をあらわし、これ以上いっても何もないポイントをいいます。
そのため「考慮の末」で「最終的な結論」をあらわします。
「考慮の末」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「よく考えたところ」の大人っぽい言い方が「考慮の末」にあたります。
「考慮」にじっくりと考えるというニュアンスがあるので、時間をかけて検討した結果、たどり着いた結論をお伝えする時にふさわしいです。
コンペの結果をお伝えするシーン、あるいは週末におこなわれるイベントの延期を発表するシーンで使えます。
ただ「考慮の末」のみだと、内容によっては冷たく感じられることも。
もし不採用のメールを出すのであれば「誠に遺憾ではございますが」と一文を入れて、相手に寄り添う文にしていきましょう。
「考慮の末」を使った例文
・『考慮の末、貴社の案を採用することにいたしました』
・『考慮の末、今回は安全上の観点から開催を見送ることにしました』
「考慮の末」の類語や言い替え
似ている言い方に「一考の余地がある」もあります。
考えてもいいこと、検討してもいいことを示しています。
「一考の余地があると思いますので、ぜひ前向きに検討させてください」と使います。
すでに検討が終わった「考慮の末」とは使用のタイミングが異なりますが、度々使う表現のため覚えておきましょう。
言い替えに「弊社で検討させていただいた結果」や「慎重に検討を重ねた結果」があります。
まとめ
「考慮の末」を解説しました。
「考慮」にまつわる表現を学んで、ビジネス語の達人を目指していきましょう。