「苦戦を尻目に」はビジネスニュースや経済危機などで使われることがある言葉です。
ビジネス用語としてはそれなりに使われていますが「苦戦を尻目に」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「苦戦を尻目に」とは?
「苦戦を尻目に」とは、「他の人が苦しんでいるのは構わず」という意味で使われているビジネス表現です。
「尻目」というのは相手に尻を向けている位置から目で少しだけ見るさま、つまり顔をしっかりと向けずちらりと見ることを意味します。
「苦戦」は本来苦しい戦いを見せますがビジネス用語で使う場合は単純に苦労している様子を表します。
「苦戦を尻目に」は苦労している様子をチラリと見る様子を表し、一般的には他のものの苦労は気にすることなく自分たちだけで何かやることを表す時に使う表現です。
ライバル企業がトラブル対応に苦労している東京にあって自分たちだけ苦しむことなくトラブルを切り抜け先に進むようなケースで使います。
「苦戦を尻目に」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「苦戦を尻目に」という表現には「周囲のことを全く気にかけない」という要素が含まれています。
最優先でやるべきことに専念するのは悪いことではないのですが、場合によっては「苦労している人に手を差し伸べるこもせず自分たちの都合だけしか考えていない」という悪いニュアンスに受け取られる可能性もあるので使い方に注意が必要です。
「苦戦を尻目に」を使った例文
・『他の選手の苦戦を尻目に一人だけ独走状態だ』
・『英語対応に手こずる苦戦を尻目にバイリンガルの彼だけがは早々と1回戦を突破した』
・『アクロで思うように車を操れないライバルチームの苦戦を尻目にトップに躍り出た』
「苦戦を尻目に」の類語や言いかえ
「苦労を尻目に」はほぼ同じ意味で使います。
苦しみよりも前向きなニュアンス強調する場合は「努力を尻目に」「頑張りを尻目に」といった表現が適切です。
まとめ
「苦戦を尻目に」は意味を正しく理解しておかないと誤解を招きやすい表現です。
使う機会は少なくなっていますが覚えておきましょう。
