深く悩みつつも、あえて重要な決断をしなければいけない時があります。
「苦渋の判断をさせていただきました」を見ていきましょう。
「苦渋の判断をさせていただきました」とは?
「苦渋」とは苦しみ、そして悩むことをいいます。
また「判断」は考えを出すこと、どう行動するのか指針を決めることをいいます。
「苦しみながら、決断しました」このようなニュアンスが含まれています。
「苦渋の判断をさせていただきました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
こちらのフレーズは、やや気を付けておきたい日本語です。
通常は「苦渋の」ときたら「判断」を当てはめず、代わりに「決断」を用いていきます。
「苦渋の判断」とするより「苦渋の決断」とする方が自然なので、できればこちらの表現を取り入れていきましょう。
また「させていただく」は本来相手の許可を取っている時に用いられます。
何らかの決断を出したのは、恐らく相手の了承を得る前のことなので、文法としては少々いびつな文になっています。
「苦渋の決断ではございますが」と他の言い回しに整えて用いていきましょう。
「苦渋の判断をさせていただきました」を使った例文
・『苦渋の決断ではございますが、〇〇の延期をお伝えいたします』
・『苦渋の決断ではございますが、価格変更をいたしました』
「苦渋の判断をさせていただきました」の類語や言い替え
同じような表現に「断腸の思いですが」があります。
張り裂けそうなくらい、辛い思いを示しています。
「断腸の思いですが、こちらのバス路線を廃止いたします」と、ネガティブなお知らせをする際に用いられています。
後継者不足のため、商店を閉めなければいけない時も使われています。
このほか言い替えの表現に「苦渋の決断ではございますが」や「苦渋の決断ですが」や「申し上げにくいお知らせですが」があります。
まとめ
「苦渋の判断をさせていただきました」についてお知らせしました。
適切な敬語を知って、コミュニケーションスキルを上げてみてください。