ここでは「設けております」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「設けております」とは?
「設けております」は、2つの意味で用いられる表現です。
まず1つ目は、「当店ではこのようなルールを設けております」のような使い方で、何かを作っているという意味になり、その手のルールの類い、または日程や時間をとっていると使うこともできます。
もう1つは「徒歩でも問題のないよう、歩行者専用道路を設けております」のように用いて、そのようなものが存在するという解釈になり、物理的な設備などに対して使われます。
前者の時も、そのようなものが存在している、それがあると言っていることになるので、この2つの使い方は似ている部分があり、別々に覚える必要はありません。
要は、そういったものが既にある(用意されている)という意味になると考えると分かりやすく、少し崩すと「設けています」となり、その形でもよく見聞きします。
「設けております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「設けております」は、先の「設けています」という形を丁寧にしたものです。
更に丁寧にするなら、「設けさせていただいております」となりますが、ここまでにして使うことはそれほどないため、他社が相手になるような場合でも、そのまま「設けております」と用いれば問題ありません。
この「設ける」という言葉は、「設けたいと思います」と何かのルールなどや設備になるものを作りたいと思っていると使うことができ、口語、文章のどちらでも色々な対象に用いられています。
尚、「子供をもうける」を漢字で表記する時に、この「設ける」と使っていることがありますが、その用い方は間違いになるので注意してください。
この場合には、漢字で表記するなら「儲ける」の方が正しい表記になります。
「設けております」を使った例文
・『この後には懇談会のための時間を設けております』
・『こちらのマンションの屋上にはヘリポートを設けております』
「設けております」の類語や言い替え
・『作ってあります』
言い替えとしては、こちらが一番近い表現です。
上の例文も2つともこちらに代えて問題なく、意味が変わることもありませんが、ビジネスシーンで用いるには些か丁寧さに欠ける表現なため、そちら向けではありません。
まとめ
「設けております」は、何かを作っている、またはそのような物理的な設備などが存在するという意味になります。
ビジネスシーンでも問題なく使える形なので、無理にこれ以上丁寧にすることはなく、このままで他社や目上の人間に普通に使うことができます。