ここでは「詳細にわたり」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「詳細にわたり」とは?
「詳細にわたり」は、何かの内容の全てにわたってといった意味になる表現です。
口語、文章のどちらでも使うことができ、「詳細にわたり、理解いたしました」と使った時には、内容の全てにわたって理解したと言っています。
本来はそのように、「全て」というニュアンスになりますが、本当にその全てという訳ではなく、主要なところは全てといった意味で用いることも多く、「ざっと」と使うより細かく全てに対してという解釈でよく使われています。
先の用い方のような、自分が何かについてそういう状態(それくらいの理解状況)だといった使い方だけでなく、相手に対して「詳細にわたり、何かご質問はございませんか」のように使うこともでき、この場合、全体的に(多少細かいことでも構わないので)何か質問はないかと聞いています。
「詳細にわたり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「詳細にわたり」は、前述のように、おおまかに全体的にわたってといった解釈で使われることが多い表現なのが実情です。
そのため、「詳細にわたり、理解しました」と用いた時に、後から何か分からないことが出てきたとしても、そこまで問題にはならないと考えていいでしょう。
ですが、このように(理解したと)使ったからには、主要なポイントくらいは分かっていないと格好がつかないため、そのような要点は抑えたと思った時にこそ使うべき表現です。
逆に相手に対して、「詳細にわたり、何かご質問はございませんか」と使ったような場合にも、それについてなら(本当に細かいことについては除いて)大体何を聞かれても大丈夫だというくらいでないといけません。
「詳細にわたり」を使った例文
・『詳細にわたり、色々と学ばせていただきました』
・『詳細にわたり、何かありましたらご遠慮なくおっしゃってください』
「詳細にわたり」の類語や言い替え
・『全体にかけて』
この表現も、その内容の全体にわたってという意味で使うことができます。
表現的にその意味をイメージしやすいことから、こちらが選ばれることも多く、特に相手に対して使うことになる「全体にかけて、何か質問はございますか」などという用い方がよく見られます。
まとめ
「詳細にわたり」は、その全てにわたってという意味になりますが、実際にはおおまかにそうだという解釈で用いられていることが多い表現です。
そのため、このように使ったからといって、本当に全てという意味ではない場合も少なくないと覚えておくといいでしょう。