いくつかの問題が起こった時に、知っておきたい敬語もあります。
「諸般の事情を考慮」の正しい使い方と、類語をチェックしていきましょう。
「諸般の事情を考慮」とは?
この場合の「諸般の事情」とは、ひと言で表現できない複雑な事情をあらわします。
「考慮」は考えに入れることを示します。
そのため「諸般の事情を考慮」で「色々な問題が起こったことを考えに入れて」と訳せます。
社内の意見、あるいは外部の声、お客様の反応を見ながら、最終的に何かを決めた時につかわれています。
「諸般の事情を考慮」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ひとつの決定をおこなう時に使われているのが「諸般の事情を考慮」です。
物価がや人件費が上がっていることなどの経済的な事情、大雪や豪雨による物流の遅れ、あるいは不祥事における影響など、さまざまな問題が「諸般の事情」にふくまれます。
あらゆる観点を視野に入れて導き出した結果を、お伝えする時に用いられるのが「諸般の事情を考慮」です。
ビジネス文書で、不特定多数の方にお知らせする際に用いられています。
一方で丁寧な説明がもとめられる場合もあるもの。
ケースに応じた、柔軟な姿勢も取っていきましょう。
「諸般の事情を考慮」を使った例文
・『諸般の事情を考慮して、週末のイベントを中止させていただきます』
・『諸般の事情を考慮して、販売価格を改定させていただきます』
「諸般の事情を考慮」の類語や言い替え
似ている表現に「諸般の事情に鑑みて」があります。
「鑑みる」は鏡のように照らし合わせて考えることを指します。
言い替えに「状況に鑑みて」や「慎重に検討した結果」そして「現在のサービスを維持するのが困難なため」があります。
まとめ
「諸般の事情を考慮」を解説しました。
色々な問題が起こった時こそ、社会人としての力量が試されることも。
複数の敬語を学んで、トラブル処理の達人を目指しましょう。