ここでは「謹んでお受けいたします」という言葉について、詳しく説明していきます。
「謹んでお受けいたします」とは?意味
「謹んでお受けいたします」は、何かを承諾する時の意思表明として用いる言葉です。
よって、意味としては「引き受けます」と言っているのと同じで、その謙譲表現になります。
そのため、ビジネスにおける上役や目上の人に対して使う言葉になりますが、単なる上司に対して使うには仰々しくなってしまう懸念があるので、立場がかなり違う(上の)人から何かを拝命された際に、その返答として用いると考えてください。
先のように、直属の上司クラスの相手に対してこの言葉を使ってしまうと、それこそ慇懃無礼になりかねません。
それには注意してください。
「謹んでお受けいたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「謹んでお受けいたします」は、使えるシチュエーションがかなり限られる言葉です。
先のように、立場が大きく違う相手に用いる表現になるため、一般的な企業で言えば、入社1年目や2年目の社員が社長から直々に何かを命じられ、それを引き受けるという時でもないと使うべきではありません。
日常的に見聞きする言葉ではなく、その機会があるとすれば、大相撲で大関や横綱を拝命した力士が、その伝達式で協会の使者からそう伝えられた際に使っているような場面でしょう。
こういった時にこそ使うことができる言葉で、ちょっとした相手に使えるものではないため、ビジネスでも大企業と呼ばれるほどの取引先から新規の受注を得られたような場合でない限り、無理に使うことはありません。
「謹んでお受けいたします」を使った例文
・『その件につきましては、謹んでお受けいたします』
・『このような大役を仰せつかり、身の引き締まる思いです。謹んでお受けいたします』
「謹んでお受けいたします」の返答や返信
「謹んでお受けいたします」と相手から伝えられた側は、これという返答は要らないケースがほとんどです。
遭えて返答するとすれば、「ではよろしく」、「しっかりと頼む」などといった表現になります。
そこまで偉そうにする必要はありませんが、「謹んでお受けいたします」といった返事をもらった時点で、両者の立場の差は明らかです。
それを誇示するという訳ではありませんが、ある程度のその差を考慮した内容返答が相応しいと言えるでしょう。
まとめ
「謹んでお受けいたします」は、立場の差が大きい場合に、その下の方から承諾の意味として使われる言葉です。
ビジネスシーンで見聞きすることがありますが、それほど多用されるような表現ではなく、無理に使ってしまって大袈裟になってしまうことがないように注意してください。