「貴社への理解を深めて参ります」という表現を、就職活動でしたことがある社会人はかなり多いのではないでしょうか。
そういう意味では、ありがちな表現と言えるのですが、同時に頻繁に使う表現でもないため、案外正しい理解がされていない可能性も考える必要があるかもしれません。
そこで、「貴社への理解を深めて参ります」という表現の意味や使い方について、詳しく解説してみたいと思います。
「貴社への理解を深めて参ります」とは?
「貴社」は相手の会社への敬称であり、「理解を深める」とは「しっかりとよく理解する」ことを意味しています。
「参ります」は「行く」の謙譲語としがちですが、この場合は他の動詞と組み合わせる補助動詞であり、セットで謙譲表現になります。
つまり、「理解を深めて参ります」で、「しっかりとよく理解させていただきます」という意味です。
全体的には「あなたの会社について(しっかりと学んで)よく理解させていただきます」という意味になります。
「貴社への理解を深めて参ります」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
既に述べたように、基本的には就職活動で使うフレーズであり、より詳しく言えば、何らかのお礼の際に用いるフレーズと言えます。
具体的には、面接後や会社説明会後などのお礼のメールや電話等での使用が考えられます。
「次の面接に備え、貴社への理解を深めて参ります」といった使用例が考えられるでしょう。
この表現により、就職を希望する会社への熱意が伝わりやすくなるはずです。
「貴社への理解を深めて参ります」を使った例文
このフレーズを使った例文を他にも幾つか挙げてみましょう。
・『会社説明会では大変お世話になりました。いただいた資料を元に、貴社への理解を深めて参ります』
・『就職内定の通知をいただき感謝申し上げます。入社日までまだ期間がありますので、これを機に更に貴社への理解を深めて参ります』
「貴社への理解を深めて参ります」の類語を使った言いかえ
まず、「貴社」ですが、話し言葉では御社を使用可能なものの書き言葉では使用しませんので、そのまま使用した方が良いでしょう。
「貴社への」は「貴社について」で問題ありません。
「理解を深めて参ります」は、「よく学ばせていただきます」で代用可能です。
全体としては、「貴社についてよく学ばせていただきます」となります。
まとめ
「貴社への理解を深めて参ります」は、就職活動中のお礼のメールなどに使う表現です。
単純なお礼としての意味だけではなく、就職を希望する会社について、よく学びたいというやる気を伝える意味もあります。
