この記事では、ビジネスシーンで使われることのある「貸していただけませんか」のフレーズについて、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「貸していただけませんか」とは?
「貸していただけませんか」のフレーズを、言葉毎に分解し、少し詳しその意味等を説明します。
最初の「貸して」は「自分の品物やお金を、ある期間だけ他人に使わせること」や「能力や労力などを他人に提供すること」を意味する「貸す」の連用形に接続詞の「て」が付けられた言葉です。
次の「いただけませんか」は、「もらう」の謙譲語の「いただく」に丁寧語の「ます」の否定形の「ません」と、疑問の終助詞の「か」付けられた表現で、「もらえないか」との意味の丁寧な敬語表現です。
したがって、「貸していただけませんか」は、相手の方の「物やお金を貸してもらえないか」や「能力や労力を提供してもらえないか」との意味の敬語表現となります。
「貸していただけませんか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「貸していただけませんか」は、否定形を使った表現ですが、これは「貸していただけますか」と肯定形を使った表現と意味は同じです。
しかし、否定形を使うことで、より丁重なニュアンスの表現とすることが出来るのです。
この「貸していただけませんか」のフレーズは、親しい先輩等に小銭がないので貸してとお願いする場合や、事務用品を貸してほしいとお願いする場合に、使われることがあります。
また知恵や能力や労力を提供してほしいとお願いする場合にも使われます。
このフレーズは、敬語表現ですが、それほど敬意が高い表現ではありません。
したがって、余り付き合いが深くない上司や会社の上層部の方や、取引先の方などに対しては、もう少し敬意を高めた「お貸しいただけないでしょうか」等を使った方が良いと言えます。
「貸していただけませんか」を使った例文
・『仕事量が多すぎて今日中に処理できそうにありません。先輩のお力を貸していただけませんか』
・『この課題にどう対処すべきか悩んでいます。課長のお知恵を貸していただけませんか』
・『その事務用品は便利そうですね。試しに少し貸していただけませんか』
「貸していただけませんか」の類語や言い換え
「貸していただけませんか」のフレーズは、敬語表現を換えて、「お貸しいただけないでしょうか」や「お貸し願えないでしょうか」や「お貸しいただけますと幸いです」や「お貸しくださいますようお願い申し上げます」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「貸していただけませんか」は、相手の方に「物やお金を貸してもらえないか」や「能力や労力を提供してもらえないか」と、お願いする意味の敬語表現です。
敬意はそれほど高くはないので、相手に応じてさらに敬意を高めた敬語表現に言い換えて使うべきと言えます。
