この記事では、日常でもビジネスシーンでもよく使われるフレーズの「近くへお寄りの節は」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「近くへお寄りの節は」とは?
「近くへお寄りの節は」のフレーズにおける「近く」は「近所」を意味する言葉です。
次の「お寄り」は「寄る」の連用形に、敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
そして最後の「節」は、その時を意味する言葉で「際、折」と同義です。
したがって「近くへお寄りの節は」のフレーズは、「近所に寄られた際には」といった意味の表現となります。
「近くへお寄りの節は」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「近くへお寄りの節は」のフレーズは、自宅や自社の事務所などが移転した際に関係者に送られる転居案内でよく使われるフレーズです、移転先の住所等を記載した案内の最後に、このフレーズを使って「近くへお寄りの節は、是非お立ち寄りください」等の文章として使われます。
ここで使われている「近くにお寄りの節」との表現は、「近所に寄る」場合を意味して使われていますが、「近所」には寄ったのではなく、そこを目的として訪れた場面では少し違和感を感じる表現と言えます。
こうした違和感を払拭するためには、このフレーズを「近くにお越しの節」や「近くにおいでの節は」と言い換えると良いでしょう。
また、こうしたフレーズを使い、立ち寄ってほしいと表現していますが、これはあくまで社交辞令なので、真に受けて訪問するのは避けるべきと言えます。
「近くへお寄りの節は」を使った例文
・『近くへお寄りの節は、遠慮なくお立ち寄りください』
・『近くへお寄りの節は、お立ち寄りいただければ幸いです』
「近くへお寄りの節は」の類語や言い換え
「近く」の類語としては「近所」や「近場」が挙げられ、また「お寄り」の類語としては「お越し」や「おいで」が、そして「節は」の類語としては「際は」や「折は」が挙げられます。
したがって、「近くへお寄りの節は」のフレーズは、これらの類語を組み合わせて、例えば「近所へお越しの際は」や「近場へおいでの折は」と言い換えることができます。
まとめ
「近くへお寄りの節は」のフレーズは、「近所に寄られた際には」といった意味の表現で、この後ろに「是非お立ち寄りください」等の言葉を添えて使われます。