この記事では、ビジネスシーンでもよく使われるフレーズの「適宜お引き取りください」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「適宜お引き取りください」とは?
「適宜お引き取りください」のフレーズにおける「適宜」の読みは「てきぎ」で、「状況に合せて」や「適当に」や「各自の判断で」といった意味の言葉です。
次の「お引き取り」は「その場から立ち去る」ことを意味する「引き取る」の連用形に、敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
そして、最後の「ください」は「〜してほしい」との意味の「くれ」の尊敬語です。
したがって、「適宜お引き取りください」のフレーズは、「適当に立ち去ってほしい」や「各自の判断で帰ってほしい」といった意味の敬語表現となります。
「適宜お引き取りください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「適宜お引き取りください」のフレーズは、例えば何らかの説明会とその後に個別相談を実施するような会合で、説明会の最後に「個別相談のある方は残っていただき、ない方は適宜お引き取りください」等と使われます。
これ以降は、自己判断で適当に会場を立ち去ってほしい、帰ってほしいとの意味で使われるフレーズです。
このフレーズで使われている「お引き取りください」は敬語表現ですが、「帰れ」の遠回しな表現で、あまり印象の良い表現とは言えません。
したがって、迷惑なお客さんに対して「お引き取りください」と使うのは良いでしょうが、多くの方を前に「適宜お引き取りください」と閉会の挨拶等で使うと失礼だと感じられる方も少なくありません。
したがって、これを払拭するためには「適宜、気を付けてお帰りくださいませ」等の言い換え表現を使うのがお勧めです。
「適宜お引き取りください」を使った例文
・『この後、個別相談を受け付けますが、ご利用でない方は適宜お引き取りください』
・『本日はありがとうございました。適宜お引き取りください』
「適宜お引き取りください」の類語や言い換え
「適宜」の類語としては「適当に」や「自由に」等が挙げられます。
したがって、「適宜お引き取りください」のフレーズは「適当にお引き取りください」や「ご自由にお引き取りください」等と言い換えることができます。
また、このフレーズは、後半部分を換えて「適宜お引き取りくださいますよう」や「適宜お引き取りいただきますよう」と言い換えることもできます。
まとめ
「適宜お引き取りください」のフレーズは、「適当に立ち去ってほしい」や「各自の判断で帰ってほしい」といった意味の敬語表現です。
閉会の挨拶等で自由解散との意味で使われるフレーズです。