ここでは「都合よろしい日はございますでしょうか」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「都合よろしい日はございますでしょうか」とは?
「都合よろしい日はございますでしょうか」は、その相手に対して都合のつく日にちを訊ねるために用いられます。
これに対する回答は特定の1日だけとは限らず、「5日か6日であれば」といったように2日以上を答えることも可能です。
特にビジネスではそのようにいくつかの日にちを答えることで、その中でこの表現を使った相手に一番都合のいい日を選んでもらえるため、お互いに余裕をもてるやりとりに繋がります。
1日だけを回答した場合、その日に相手の都合が悪いともう一度聞かれることになってしまい、どちらも面倒な思いをすることがあります。
よって、「○~△日までの間でいくつか都合よろしい日はございますでしょうか」のような使い方をするとよく、この聞き方であれば、使われた方もいくつかの候補になる日を挙げて返しやすくなります。
「都合よろしい日はございますでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「都合よろしい日はございますでしょうか」は、口語、文章のどちらでも使うことができますが、表現的に「都合“の”よろしい日はございますでしょうか」とするのが正しく、口語ではそれほど気にならないものの、文章の場合にはそちらにしないと“の”をつけるのを忘れてしまったのだと思われてしまうので注意してください。
ビジネスシーンでは、更に最初に“ご”をつけた「こ都合のよろしい日はございますでしょうか」の形が望ましく、このように使えば誰に対して使っても失礼になることはありません。
ただし、この表現では日付のみを知らせて欲しいと言っているため、午前や午後といった時間について言及されていません。
そちらも含めて聞きたい時には下で類語として紹介している表現を使うといいでしょう。
尚、以下の例文では“ご”と“の”をつけた形で挙げていきます。
「都合よろしい日はございますでしょうか」を使った例文
・『近々御社までお伺いしたいと考えておりますので、来週中にいくつかご都合のよろしい日はございますでしょうか』
・『会議の日程を決めたいと考えております。○日以降でご都合のよろしい日はございますでしょうか。何日か挙げていただけますと幸いです』
「都合よろしい日はございますでしょうか」の類語や言い替え
・『ご都合のつく日時はございますでしょうか』
この表現であれば、日にちと同時に時間も決めてもらうことができます。
このように使ってそれを聞かれた側は、日付だけでなく時間についても答える必要がありますが、そちらについては午後からなら、15時以降であればなどと、それほど厳密に回答することはなく、比較的アバウトな内容で構いません。
まとめ
「都合よろしい日はございますでしょうか」は、「ご都合のよろしい日はございますでしょうか」の形にして使うのが正しく、特にビジネスシーンではそのように用いるものです。
相手の都合のつく日にちを聞いていることになり、挙げてきたようにいくつかのそれを聞きたいと使うことでその後のやりとりがスムーズになります。