どのように使えばいいか分からない敬語があります。
「間の悪いことに」の正しい使い方と意味を見ていきましょう。
「間の悪いことに」とは?
この場合の「間の悪いこと」とは、時機が良くないこと、タイミングが合わないことを指します。
「間」は中心という意味もありますが、2つの物の関係性や付き合い方をふくむ意味もあります。
そのため時間の都合が付かないこと、またバッドタイミングで何かが起こることを「間の悪いことに」と述べています。
運が悪いこと、ツイていないことを例えた文といえるでしょう。
「間の悪いことに」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
時機が悪いことを例えているのが「間の悪いことに」です。
日常会話でよく用いられているので、何となく見当が付く方も多いかもしれません。
手違いによって予約を二重に入れてしまった、外に屋台を出したのに雷雨が発生したなど、こちらの行動が悪い方に向かった時に使われています。
一方で「間の悪い」には、ノロノロしているという不具合の悪さをしめすニュアンスが含まれています。
そのため先方の行動や対応に使うと、心証が悪くなります。
慎重に用いていきましょう。
「間の悪いことに」を使った例文
・『間の悪いことに、ダブルブッキングが発生いたしました』
・『間の悪いことに雷雨が起こったため、客足が鈍りました』
「間の悪いことに」の類語や言い替え
似ている言い方に「魔が差して」があります。
悪魔に取りつかれたように、悪い判断や行動をすることをいいます。
異性の誘惑に乗るという、微妙な意味も含んでいるので、ビジネスシーンでは慎重に使いたいです。
「魔が差したため、課長は昇進のチャンスを逃しました」と使います。
言い替えの表現に「あいにく」や「残念ながら」「運に恵まれず」「折悪しく」があります。
「折悪しく」は「おりあしく」と読みます。
具合や不都合がある時に使われているので、覚えておきましょう。
まとめ
「間の悪いことに」を解説しました。
気になるビジネス敬語を正しく学んで、優秀な社会人になりましょう。