部下の立場としては、上司に対して「上げてまいりました」を使う機会が出てくるかもしれません。
報告にも関わっているこの表現の用法や、使える言い換え語についてご紹介します。
「上げてまいりました」とは?
何かの物事や程度などを高い場所へ持っていったことについて、相手にうやうやしく伝える表現です。
業務の中では上司に報告を行った意味で使われます。
「上げてまいりました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
業務の最中には物理的にものを高所に移動することよりも、上の者に対して申し述べたり、書類を提出するような場面で使われる場合が多い表現です。
それを提出したことについて目上の人に伝える時、「上げてまいりました」と謙譲語の形で述べることになります。
日常のシーンで使うことはほぼありません。
具体的に何を上げてきたのかについて説明がないと、解かりにくくなってしまうことには注意が必要です。
「上げてまいりました」を使った例文
・『環境改善についての意見書は、役員の方々に上げてまいりました』
・『報告書は先程上げてまいりましたが、対処されるかは不明です』
「上げてまいりました」の類語や言い替え
「差し出してまいりました」は、書類などを提出することを表している「差し出す」を用いた表現です。
「ご提出いたしました」は、相手に人に渡した意味の「ご提出」を使った相手を敬う表現です。
「ご報告いたしました」は、告げ知らせることを表す「ご報告」を用いて似た意味になります。
「奏上いたしました」の場合は、物事を申し述べることについて表す「奏上」を用いた、非常にうやうやしい表現です。
まとめ
上司に対して提出や報告をしたことを伝える時に使われるのが、「上げてまいりました」なのでした。
具体的に何を上げたのかを、明確にすることが大切です。
言い換えるばらば「ご報告いたしました」などを使ってみるのが良いでしょう。
