ここでは「顧みぬ」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「顧みぬ」とは?
「顧みぬ」は、何かを気にすること素振りがない、という意味になります。
「彼は一切他人は顧みぬ性格なので、少し困ったところがある」といったような使い方になり、この例のように、誰かがそのような人だと用いたり、「それは人の迷惑を顧みぬ行為だ」などと使われます。
どちらもいい意味になっていませんが、このような使い方になることがほとんどな表現で、よく「顧みない」と少し語尾を変えた形で使われており、「周りの状況を少しも顧みないからそんな失敗をしてしまうのだろう」のような使い方にはそちらにした方が向いています。
「顧みぬ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「顧みぬ」と同じ発音の「省みぬ」という表現があります。
口語で用いる時には特に問題ありませんが、文章で使う場合には間違えてそちらにしないように注意が必要です。
その「省みぬ」は、過去を振り返らない、といった意味になり、こちらも「省みない」という形にして使うことが多く、「反省のために、少し自分を省みないといけない」のように用いられています。
このように、どちらも発音は一緒ですが意味が違うため、PCやスマホなどでの変換の際には気をつけてください。
「顧みぬ」を使った例文
・『彼は一切人を顧みぬ性格だと自分で言っていた』
・『時には自分を曲げないために、一切誰も顧みぬことが必要になる場合もある』
「顧みぬ」の類語や言い替え
・『気遣わない』
「顧みぬ」は、挙げてきた例のように他人を気にしないと使われることが多い表現ですが、そのような使い方は「人を気遣わない」と言い替えることができます。
具体的に、「彼は誰も気遣わない性格だ」などと「顧みぬ」と同様に用いられており、この手の用い方ではこちらにした方が意味が分かりやすく、無理に「顧みぬ」や「顧みない」とすることはありません。
まとめ
「顧みぬ」は、何かを気にすることがない、それをしないと使われる表現です。
「顧みない」という形で使うことも多いですが、どちらでもあまりいい意味で用いられることはなく、そのために失敗した、よくないことになったのような使い方がよく見られます。