ここでは「齟齬があります」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「齟齬があります」とは?
「齟齬があります」は、お互いの意見に食い違いがあるという意味で使われている表現です。
この「齟齬」は、噛み合わせが合わないことの表現で、そこから転じて話のそれとして用いられています。
「○○さんと△△さんの話には齟齬があります」と使った場合、その2人の話が食い違っていると言っている用い方になり、「この前に○○さんから聞いたお話とは齟齬があります」とすると、その○○さんから聞いた話とは食い違いがあると使っています。
このような用い方をする表現ですが、文章向けとなっているため、口語で使うことはあまりありません。
「齟齬があります」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「齟齬があります」は、話が噛み合っていないといった解釈で用いられています。
ビジネスシーンでも先の例のように、誰かと誰かの話がそうだと使ったり、「前回の会議で決めた内容と先ほど聞いたお話には一部齟齬があります」などと用いられています。
少し形を変えて、「齟齬があると〜」といったように使うこともあり、そちらでは「後から齟齬があると困るので、きちんと記録として残しておきます」のような使い方をする場合に向いています。
「齟齬があります」を使った例文
・『あの2人の話には明らかに齟齬があります。そして、どちらが正しいのか分からないので困っている次第です』
・『私が聞いていた話とは齟齬がありますので、これについてはもう一度確認します』
「齟齬があります」の類語や言い替え
・『行き違いがあります』
「齟齬」は、この行き違いと解釈することもできます。
話が噛み合っていない、食い違っている、そして、この行き違いがあるといった時に用いられており、「明らかに話に行き違いがあります」のように同様の使い方をすることができ、こちらは「齟齬」とは異なり、口語で用いても問題のない表現です。
まとめ
「齟齬があります」は、話が噛み合っていないという意味で使われています。
元々は噛み合わせが合わないと用いる「齟齬」をそちらとして使うようになった表現で、文章で用いるのに向いているため、口語で使われることはあまりない表現です。