複数の人間に同じ連絡をしたい場合、「関係各位」のようにひとくくりで表す場合があります。
この言葉の使い方や意味について解説していきます。
「関係各位」と関係者各位の違いとは
ビジネスの場はもちろん、テレビなどで「関係各位」と関係者各位の二つのパターンを見ることがあります。
若干の違いですが、この二つにはどんな違いがあるのでしょうか。
実はこの二つの言葉は同じ、ある事柄に関わりを持つ皆様、という意味を持っています。
ビジネスの場で例えるなら、ある部署の人やプロジェクトに関わっている方々全員を指す言葉です。
このように対象が複数いる場合、それぞれの宛名を書いていくとかなりの量になってしまいます。
メールの場合それだけで何十行も使いかねません。
それを簡潔にするために使用されるのが、これらの言葉なのです。
同じ意味を持つこの二つの言葉ですが、対象となる人と自分の関係によって使い分ける必要があります。
例えば、「関係各位」は自分の部下や同僚に対して使用するのが適しているとされています。
なぜなら関係者各位の方がより正確で丁寧な言葉であるからです。
関係する人の中に上司の方や目上の方が含まれる場合は、関係者各位を使用した方が無難でしょう。
また社外の方やお客様にこれらの言葉を使うのは適しているとはいえません。
その場合は担当者各位、やお客様各位、またはお客様、を使うようにしましょう。
「関係各位」の使い方とは
「関係各位」を使った例文をいくつかあげていきます。
まずメールの冒頭に使うものです。
ビジネスメールでは冒頭に誰に宛てたメールなのか名前を記載します。
関係者全員にお知らせを送りたいけれど、全員の名前を書くのは量が多すぎる、そんな時は冒頭に宛名として「関係各位」を記載します。
こうすることで、このメールは関係している皆さん向けて書いていますよと伝えることが可能となり、全員の宛名を書くという作業を省略できます。
他にも、チームの方々に迷惑をかけてしまって謝罪のメールを送る場合、関係者各位に多大なるご迷惑をおかけし、のように使用することも可能です。
二、三人に向けたメールの場合名前を記載してもそこまで違いはありませんが、たくさんの人々が関係するプロジェクトの場合、名前を書いていては時間もかかりますし読む側も大変です。
そういった時に「関係各位」のような言葉を使えば、より簡潔に伝えたいことだけを伝えられます。
もし「関係各位」と関係者各位で迷った場合は、関係者各位、を使うのが良いでしょう。
まとめ
ビジネスの場では一つの仕事にたくさんの人が関わる場合が少なくありません。
相手に伝えたいことを簡潔に伝えるためにも、覚えておくと良いでしょう。