ここでは「年度末」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「年度末」とは?
「年度末」は、学校などの教育機関やビジネスの場でよく用いられる言葉で、原則的に3月末のことです。
それは、それらにおいては4月から翌3月までで「1年度」となるためです。
特に前者では、4月に入学や進級、3月が卒業といった流れなのは言うまでもなく、「3月末の年度末」という表現で用いることもあります。
日本においてはそのように使わずとも、「年度末」だけでほとんどの場合で3月末のことになりますが、アメリカでは9月が入学や進級のシーズンとなっているように、諸外国では日本とは具合が異なります。
よって、外国人を交えて話をするようなシチュエーションでは、先の「3月末の年度末」と使った方がいいかも知れません。
「年度末」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「年度末」は、前述のように日本では3月末と同義になる言葉だと考えて構いません。
それならばそのまま「3月末」としても同じですが、遭えてこの「年度末」とするのは、学校などでその学年が終わるということや、ビジネスにおいて決算の時期だといったような事情があるからこそです。
よって、「いよいよ年度末となり、3年生が卒業の時期を迎えます」、「今月は年度末になるだけに、一層の売り上げアップを目標にしたいと思っています」のような使い方が多く、そのような時期なので、そういった時期だからこそと何かを伝えたい時に向いています。
「年度末」を使った例文
・『この期末テストでいい点をとって、無事に年度末を迎えたいと思っています』
・『年度末には間に合うように、何とかしたいと考えているところです』
「年度末」の類語や言い替え
・『年末』
こちらの「年末」は、12月末のことになります。
普通に1月から12月を「1年」として、その末になるためで、やはり年の末だということを強調したい場合にこのように用いられます。
特にビジネスシーンでは「年末年始」として、新しい年の始まりも含めて使うことも多く見られ、「年末年始は毎年とても忙しくなります」などという用い方がよく見られます。
まとめ
「年度末」は、3月末のこととして使われている言葉です。
ほとんどの場合で4月が年度の始めで、翌3月までで「1年度」とするためで、日本以外ではその限りではありませんが、そのような事情を考慮しないで用いる時にはそちらは気にする必要はありません。