ここでは「弊社の事務処理の関係上」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「弊社の事務処理の関係上」とは?
「弊社の事務処理の関係上」は、自社でのデータや書類などの処理の都合から、といった意味になる表現です。
そのために何かができない、遅くなるといったような文言がこの後に続くことになる場合が多く、そうなった時のためにあらかじめ相手にその可能性があることを伝えておくために使います。
よって、「弊社の事務処理の関係上、数日ほど掛かる可能性がございます」などといった用い方をする場合が多く、主にビジネスシーンで相手に気を使って使われています。
「弊社」は自社のことを謙って表現した言葉で、この表現自体が下から相手に対して使っています。
口語でも使うことができますが、文章で用いられることが多い表現です。
「弊社の事務処理の関係上」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「弊社の事務処理の関係上」は、それによって何かしらの不都合が出るかも知れないと相手に伝えるための表現になり、実際にそうなるという場合にはそれを言い切る形で用いることができます。
例えば、「弊社の事務処理の関係上、○日以降になってしまいます」のような使い方をすると、可能性ではなく、○日以降になるとはっきり伝えています。
ですが、そのような場合でも、「なってしまう可能性がございます」などとすると表現的に柔らかくなり、BtoCで使われる場合もそのような用い方をしていることが多いです。
また、「弊社の事務処理の関係上、早めのご入金をお願いいたします」のように、こちらの都合からそうして欲しいといった使い方をすることもできますが、この場合は少々ぶしつけなお願いに見えるため、相手を選んで使う必要があります。
「弊社の事務処理の関係上」を使った例文
・『弊社の事務処理の関係上、少々お時間をいただくことになるかも知れません』
・『弊社の事務処理の関係上、反映には3日ほど掛かる可能性があります』
「弊社の事務処理の関係上」の類語や言い替え
・『弊社の都合により』
こちらも自社の都合によって相手に不都合が出るかも知れないような場合に用いられる表現です。
「事務処理」とは使っておらず、単に「都合」としているため、余計な表現をせずに済ませたい場合に向いており、ビジネスシーンでは「弊社の事務処理の関係上」と同様にそのような場合に使われています。
まとめ
「弊社の事務処理の関係上」は、自社の事務の都合によって、と解釈して使います。
あらかじめそのようなことがあるかも知れないという使い方をすることが多く、相手に対する礼儀として使う一面もある表現です。