ここでは「心許ない」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「心許ない」とは?
「心許ない」は、頼りがない、不安だといった意味で使われる言葉です。
「こころもとない」と発音し、様々な対象に使うことができます。
例として、いかにも細いロープに対して「そのロープでは心許ない」と使ってみたり、曖昧な地図しかない状態で出発しなければいけない時に「こんな地図では心許ない」と表現するといった具合で、色々な場面で使うことができます。
ビジネスでは社内で同僚などに対して何かについて頼りがない、不安だといった意味で用いるようなことが多く、日常会話でもよく使われます。
語源は古典に記載のある「こころもとなし」といった表現になり、そちらが不安な様子だと解釈されていることから、それを元に普通に使われるようになりました。
現在では口語、文章と問わず、この意味で色々なシーンで用いられています。
「心許ない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「心許ない」は、原典のように平仮名にする必要はなく、このまま使ってください。
この前に「少し」とつけて少し不安だといったような意味にすることもでき、他社に対して使う場合には、もちろんですがその相手や会社に対して使うようなことはしないものです。
先に挙げたように物や人など色々な対象に用いることができるので、広い使い方ができる言葉ですが、いい意味で使うことはないため、この表現を使った文章は必ずネガティブな内容になります。
その度合いは使った対象や内容によりますが、何かしらの悪いことを表すことになるのであまり使うことがないに越したことはない言葉です。
「心許ない」を使った例文
・『彼にこの交渉を任せるのは少し心許ないので、別の人間に任せようと思う』
・『目的地までたどり着くには残りのガソリンでは少々心許ない気がする』
「心許ない」の類語や言い替え
・『覚束無い』
「おぼつかない」と発音し、記述でもそちらの方で使うことがほとんどです。
「心許ない」とは少々異なり、うまくいかないだろうといった不安を表している言葉になります。
はっきりしないといった解釈で使うこともでき、「心許ない」の用い方によっては言い替えになることがあります。
例えば、例文の下の方はこちらにしてもほとんど同じ意味のまま通ります。
まとめ
「心許ない」は、便りがない、心配だといった意味を表すことができる言葉です。
ネガティブな表現になるため、その相手や対象に使っても問題がないか(失礼にならないか)をよく考えた上で用いる必要があり、ビジネスでは特にそれには気をつけて使ってください。