「仕様」とはどのような意味を持つビジネス表現なのでしょうか。
今回は、「仕様」の意味とビジネスでの使い方について解説します。
「仕様」とは?
「仕様」とは、「あらかじめ決められた物事の構成や性能」という意味で使われるビジネス表現です。
ビジネスで製品を生産する場合、大きさや機能などいかに作るのかを事前に決めてから指示に従って製造します。
最終的な指示として提案される構成や性能の取り決めのことを「仕様」といいます。
一般的には商品の性能や製品の機能などを指す言葉ですが、ビジネス用語としてはあらかじめ決められた仕事の進め方や設計図の指示などにも用いられる表現です。
本来は物事のやり方や動作の仕方などを表す言葉ですが、やり方を伝える意味から転じて「このようにやりなさいと決めて伝えられた結果として現れる構成や内容」という意味で用いられています。
試しにやった結果や偶然たどり着いた結論ではなく、あらかじめそうと決めてやった結果として出るものが「仕様」です。
製品において「仕様」という場合は想定外の事態ではなく元々想定した結果であることを意味します。
例えば連続使用すると温度が上昇して動作が停止してしまう機械があった場合、意図せぬ不具合ではなくあらかじめ熱暴走を防止するために停止する仕組みが組み込まれているのであれば「仕様」です。
その他にも特別なカスタマイズや特殊なセッティングのことを「仕様」と表現することもあります。
「仕様」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「仕様」は意図してそうする物事に対して用いる表現です。
指示として使う場合は責任が生じるので軽はずみに使ってはいけません。
不具合や不出来の言い逃れとして「仕様」を主張する場合もありますが、信頼を大きく損なう可能性があります。
「仕様」を使った例文
・『工事の仕様を図面に書き込む』
・『100キロまでしか出ないのは故障ではなくトラックの仕様である』
「仕様」の類語や言い替え
製品に一律で当てられるという意味では「基準」「規格」という言葉に置き換えられます。
用意された特別なやり方という意味は「モデル」「スタイル」などが近い表現です。
まとめ
「仕様」はビジネスで広く用いられている表現です。
使い方によってニュアンスが大きく変わる言葉なので詳しく理解しておきましょう。