ここでは「お譲りいただけないでしょうか」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「お譲りいただけないでしょうか」とは?
「お譲りいただけないでしょうか」は、こちらに所有権を移してもらえないかという意味で使う言葉です。
簡単に表現すれば、その「もらえないか」と言っているのと同じで、その際の有償、無償を問わず使うことができます。
つまり、相手に対して何かをもらえないかと丁寧に伝えている堅い表現になり、具体的にどれくらいの金額でのような表現をつけて使うことも多く、その場合には売ってくださいとお願いしているのと同じです。
口語、文章のどちらでも使うことができ、文章だと金額などの細かい条件を添えるのに向いているので、大きな取引になりそうな場合にはそちらで使われることが多いです。
「お譲りいただけないでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お譲りいただけないでしょうか」は、特に金額が指定されていない場合、無償で欲しいと言っているのか、ある程度の金額を払ってでも欲しいのかの区別がつかないことがあります。
このような場合は意外に面倒で、相手は無償でという意味で使っていたとしても、使われた側は、ではいくらにしようかと考えるといった場面が出てきます。
その齟齬が発生することが避けられないのがこの「お譲りいただけないでしょうか」という表現なので、無償での希望であれば、「できれば無償でお譲りいただけないでしょうか」のように使うのがいいでしょう。
この言葉の対象は色々な物品から何かの権利まで、その人(団体)のものと表現できる様々な内容に渡るため、時には「例の○○県の物件ですが、そちらをお譲りいただけないでしょうか」などといったように比較的大きな対象にも平気で使われています。
「お譲りいただけないでしょうか」を使った例文
・『ご無理を申しますが、先方の座席をお譲りいただけないでしょうか』
・『先日見せていただきました絵画ですが、是非私にお譲りいただけないでしょうか』
「お譲りいただけないでしょうか」の類語や言い替え
・『譲っていただけませんでしょうか』
少し形を変えてこのようにしても意味は同じで、少しだけ崩した感が出ている表現になります。
「お譲りいただけないでしょうか」では仰々しくなってしまうと思った場合にはこちらにするとよく、ビジネスでもこの形で問題なく使うことができます。
まとめ
「お譲りいただけないでしょうか」は、相手に何かをもらえないかと丁寧に伝えるために使われる表現です。
堅さがあるため、初対面やそれに使い人、目上の人などに使うのに向いており、ある程度親しい仲であれば類語として挙げた方を使った方が表現としてスマートです。