ここでは「共有してください」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「共有してください」とは?
「共有してください」は、何人かの共通認識(所有)にして欲しいとお願いしている表現になります。
「この情報をグループで共有してください」と使った時には、そのグループ内の誰もがそれについて知っていてそれにアクセスできる状態にして欲しいというお願いになり、「私にも共有してください」とした時には、自分もそれについて知っていたいので教えて欲しい(それ自体を欲しい)という解釈になります。
ビジネスではデータ(ファイル)に対して使うことも多く、「そのデータをグループ内で共有してください」と使えば、グループ内の人間が該当のデータにアクセスができて中身を知っている状態にして欲しいというお願いになります。
このような使い方以外に、物理的な施設やスペースを何人かで一緒に使うという意味でも用いることができ、「あの場所を皆で共有してください」のような使い方をすると、その場所を皆で一緒に使って欲しいといった解釈になります。
「共有してください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「共有してください」は、先のように情報やデータを何人かの共通認識(所有)として欲しい、または、実際のどこかの場所を何人かで共有して使って欲しいという解釈で用います。
口語、文章のどちらでも使える表現ですが、どちらの場合も自分が絡まない使い方をする時はともかく、「自分にも共有してください」と使う際には相手がきちんと対応してくれないと希望通りにはならないため、それがお願いできる(お願いしてもいい)のかが大切になります。
例えば、大事なデータを「自分にも共有してください」と言ったところで、それはしてもらえない場合もあるでしょう。
場所やスペースのことにしても、そこには立ち入れないかも知れないため、自分が絡む時には無闇には使わず、その前にそれができそうなのかを考えた上で使ってください。
「共有してください」を使った例文
・『議事録のファイルですが、私にも共有してください』
・『関連資料をお送りしました。
恐れ入りますが、そちらのグループで共有してください』
「共有してください」の類語や言い替え
・『シェアしてください』
近年のビジネスシーンではカタカナ語が多用されていることから、この「共有」も「シェア」と言い替えて使われることがあります。
英語にしただけなので意味は一緒ですが、よく用いられている「コンセンサス」(了承をとった意見)や「エスカレーション」(上への報告)などといったその手の言葉を多用している場合には、「皆でシェアしてください」、「私にもシェアしてください」のように使った方がそれらとマッチします。
まとめ
「共有してください」は、何人かの共通認識(所有)にして欲しい、もしくは共通して使って欲しいといった意味になる表現です。
実際に使ってみると、このような解釈ほど分かりにくい表現ではなく、近年のビジネスシーンでは「共有」は「シェア」と言い替えて使われることも多くなっています。