何処か目的の地点を通る場合、時には「差し掛かり」という言葉を口にすることもあります。
時間にも関係するこの言葉の、分かりやすい使い方と言い換えについてお伝えします。
「差し掛かり」とは?
ある場所や時間へとちょうど至る直前であることや、通過点の前を意味する言葉です。
また樹木などが覆いかぶさっていることも表します。
「差し掛かり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
業務のために場所を移動する際には、特定の場所をちょうど通りすがる瞬間が来ます。
その際にその場所より少し前で、「差し掛かり」を使ってそれを表すことが可能です。
またある特定の時間や時期の直前に到達した意味でも使う言葉であり、例えば「映画も佳境に差し掛かり」のように言うことができます。
したがってタイミングぴったりで真横を通るのとは、若干意味合いが異なる点には注意が必要です。
「差し掛かり」を使った例文
・『玄関前に差し掛かりましたら、一度お電話いたします』
・『長く続いていた工事も、終盤に差し掛かりつつあります』
「差し掛かり」の類語や言い替え
「通りかかり」は、その地点の付近を通っている状況を表す言葉で、差し掛かりに近いニュアンスになります。
「たどり着き」は、その場所にぴったり到達した時を表す言葉です。
「通り過ぎ」は、特定の場所を通って追い越していく局面を表す言葉であり、差し掛かりより若干後になります。
「通り合わせる」というのは、たまたま特定の場所を通ったという意味になり、差し掛かりとは微妙に異なった言葉です。
「なり」の場合、成就することを表す言葉で、差し掛かりの言い換えとして機能するでしょう。
まとめ
ある地点や時間などにたどり着く直前のことを、「差し掛かり」と言うのでした。
タイミングぴったりで横を通ることではない点には、気をつける必要があります。
言い換えるなら、「通りかかり」「たどり着き」などを用いるのが良いでしょう。