ここでは「拡大に向けて」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「拡大に向けて」とは?
「拡大に向けて」は、その対象を広げるにあたって、という意味になります。
例えば、「事業の拡大に向けて、まずは人員を確保しようと考えている」などと用いられ、この場合はその事業を広げるにあたって、まずは人員を集めたいと思っていると言っています。
このような使い方になる表現なので、対象はその事業などに関するものや、何かの規模になることが多く、ビジネスシーンでよく見聞きする表現です。
また、「活動範囲の拡大に向けて〜」といったような使い方をしてもよく、ビジネス以外ではそのような用い方が多く見られます。
「拡大に向けて」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「拡大に向けて」は、前述のように行っている内容や何かの規模、範囲といったような対象を広げるという意味になる表現です。
「拡大」という言葉自体には、このような使い方以外に物理的に大きくするという意味がありますが、この「拡大に向けて」といった形ではそちらで用いることはなく、そのような使い方には向いていません。
むしろ、そちらの方が本来の意味とも言える言葉ですが、そこから発展し、この表現のような使い方をするようになったと考えていいでしょう。
「拡大に向けて」を使った例文
・『会社としての規模の拡大に向けて、行う事業の内容を増やしたいと考えています』
・『営業範囲の拡大に向けて、そのための戦略を練る必要があります』
「拡大に向けて」の類語や言い替え
・『拡充に向けて』
この「拡充」とすると、何かの規模を広げて充実させるという意味になります。
よって、少し意味が異なり、こちらは「組織の拡充に向けて、まずは人員を〜」のように使う場合に向いています。
尚、建築物などを対象としても用いることができるため、「このホールの拡充に向けて〜」のような使い方をしても構いません。
まとめ
「拡大に向けて」は、何かの内容や規模、範囲を対象にして、それを広げていくにあたり、と続けて使う表現です。
物理的な対象には適していないため、そちらで用いられることはなく、それにあたってこのような必要があるといったように使われています。