「このご時世ですので」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「このご時世ですので」とは? ビジネス用語

ビジネスも社会の状況に応じて様々な影響を受けます 「このご時世ですので」というフレーズは、その社会情勢を絡めた表現であり、これより詳しく解説したいと思います。

「このご時世ですので」とは?

「時世」「じせい」と読み、「時代」「世の中」という意味です。

そこに丁寧表現を作る接頭辞「ご」が付いたのが「ご時世」です。

フレーズ全体の意味としては、「このような世の中ですから」「このような時代ですから」になります。

この後には、状況を説明したり、相手に何かを依頼するような表現が続く傾向が見られます。


「このご時世ですので」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

まず押さえなくてはならないのは、このフレーズが「このような世の中ですから」という意味である以上、「どんな世の中なのか」相手も理解している必要があるということです。

つまり、社会の状況について相手にも暗黙の了解があることが前提のフレーズであり、それだけ社会情勢に明確な傾向や大きな出来事があることをも意味しています。

その上で、基本的にこの後に続く内容は、「このような社会だから〜せざるを得ない」といった流れで、どうしてもマイナス要素の強いものが多くなります。

例えば物価上昇が顕著であれば、「このご時世ですので、大変申し訳ありませんが、仕入れ価格の値上げをお願いしたいと思います」と言った表現になります。

また、就職難であれば、「このご時世ですので、残念ながら採用数を絞らざるを得ません」のような表現も使われるでしょう。

尚、このフレーズは会話でも文章でも使うことができます。


「このご時世ですので」を使った例文

それでは、上記の他に考えられる例文を挙げてみましょう。

・『このご時世ですので、会食はご遠慮させていただきたいと思います』
・『このご時世ですので、残業はできる限り控えるべきかと存じます』

「このご時世ですので」の類語による言いかえ

「時世」の類語としては、既に触れた「時代」「世の中」がまず思い付きます。

その場合の言いかえは、「このような時代ですので」「このような世の中ですので」となります。

フォーマルな言いかえでは、「今の時代」を意味する「当世」「とうせい」の使用も可能でしょう。

ただ、「当世」を使用する場合には、「当世の状況を考えると」「当世の状況を踏まえて」といった形にする必要があります。

「時代の風潮や傾向」を意味する「時流」「じりゅう」も、当世と同じような形での表現に変えなくてはなりません。

まとめ

「このご時世ですので」は、「このような世の中ですから」という意味で、相手と社会情勢について共通の認識がある前提で使われるフレーズです。

会話でも文章でも使用可能ですが、後に続く内容はネガティブなものが多い傾向が見られます。

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