この記事では、「トラブルにより」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「トラブルにより」とは?
「トラブルにより」は、こちら側で何らかの問題が起きたことで、相手に影響を与えることを伝える表現です。
「トラブル」は英語の「trouble」が日本語化した言葉で「面倒なこと」「もめごと」「不調」などの意味、「〜により」は理由・原因を表す語です。
「トラブルにより」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「トラブルにより」は、システムの故障から、業務上のミス、相手とのもめごとなど、仕事における困難な状況全てに使われます。
「トラブル」はビジネス用語ですが、英語にすると意味が軽くなりますので、目上の人や社外の人には言い換えた方が良いでしょう。
また、相手に迷惑をかける場合には、お詫びの言葉を伴って使うことが大切です。
「トラブルにより」の正しい敬語表現
「トラブルにより」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『不都合がございまして』
「不都合」は「うまく行かないこと」という意味、「ございまして」は動詞「ある」の丁寧語「ござる」の連用形「ござり」に、丁寧語「ます」の連用形「まして」が付いた「ござりまして」の音変化、全体で「うまく行かないことがあって」の敬語表現になります。
「トラブルにより」を使った例文
「トラブルにより」を使った例文は以下の通りです。
『トラブルにより出荷が遅れましたことをお詫び申し上げます』
システムの故障、搬出における連絡ミスや勘違いなどで、納品が遅れることをお詫びする表現です。
『只今サーバーのトラブルにより、受付処理ができない状態です』
ネットショップなどで、サーバーが不具合を起こしてしまい、接続できない状態であることを伝えています。
「トラブルにより」の類語や言い替え
「トラブルにより」の類語や言い替えは以下の通りです。
『不手際により』
「不手際(ふてぎわ)」は「ものごとの処置のしかたや結果がよくないこと」という意味で、自分達のミスであることを表します。
『諸事情により』
「諸事情」は「多くの事情や複数の要素が絡み合っている状況」という意味で、自分達のミスのこともあれば、天候不良、災害など、自分達ではどうしようもないことによる遅延なども含まれます。
『問題発生により』
「問題発生」は、「厄介な事柄が起きること」という意味で、基本的に自分達が原因の時に使われます。
まとめ
今回は「トラブルにより」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。