知っているようで知らないのが、ビジネスシーンの敬語です。
「倍旧のお引き立てのほど」の正しい使い方を見ていきましょう。
「倍旧のお引き立てのほど」とは?
日常会話であまり耳にしない「倍旧の」とは「ますます、より一層の」という意味があります。
「お引き立て」は大切なお客様に贔屓にしてもらうことを指します。
格別のお引き立てを、お願いする文といえるでしょう。
「倍旧のお引き立てのほど」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
こちらの表現は新年のご挨拶文で、用いられているフレーズです。
「昨年と同じように、今年も変わらぬお付き合いをお願いします」と伝えたい時に取り入れられています。
取引先や顧客の方に対する、新年の挨拶文で使用していきましょう。
一方で通常のやり取りの際に「倍旧のお引き立てのほど」を使用すると、少々オーバーに聞こえてしまいます。
シーンに合った表現を選んでいくのも、敬語の大切なポイントなので、多用し過ぎないように注意しておきましょう。
「倍旧のお引き立てのほど」を使った例文
・『倍旧のお引き立てのほど、宜しくお願いいたします』
・『倍旧のお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます』
「倍旧のお引き立てのほど」の類語や言い替え
よく似た言い方に「変わらぬお付き合いのほど」が挙げられます。
「今後とも変わらぬお付き合いのほど、宜しくお願いいたします」と使うのが一般的で、ひとつの仕事が終わった後に取引先の方にお礼を述べる際に用いられています。
「倍旧のお引き立て」よりも、日常使いしやすい表現なので覚えておきましょう。
このほか言い替えの表現として「引き続きご愛顧のほど」や「倍旧のお引き立てを賜りますように」や「一層のお引き立てのほど」が挙げられます。
いずれも後半に「よろしくお願い申し上げます」とお願いにまつわる文を補って用いていきます。
美しい日本語を、自分の言葉にしていきましょう。
まとめ
「倍旧のお引き立てのほど」についてお知らせしました。
丁寧な表現を知っておくと、フォーマルな場面に接した時に落ちついていられます。
教養の鏡を磨いて、スキルを上げていきましょう。
