ビジネスでは情報のやり取りは早いに越したことはありません。
大雑把な情報でもそれが確かなら、わかったことだけ伝える必要がある場面も少なくないのです。
「別途詳細をご連絡いたします」もそういう中で使われるフレーズであり、これより解説していきます。
「別途詳細をご連絡いたします」とは?
まず「別途」についてですが、「べっと」と読み、意味は「別の手段(で)」や「別の方法(で)」と言った名詞的な意味と副詞的な意味があります。
単純に「別に」という副詞的な意味で用いられることもあり、このフレーズの場合には「別(の機会)に」という意味合いにも取れます。
「詳細」は「詳細」と読み、意味は「詳しく細かいこと」です。
この場合の意味としてはは「詳しいこと」で問題ありません。
「ご連絡いたします」は典型的な謙譲の定型表現「ご〜いたす」のパターンであり、「いたす」は丁寧表現の助動詞「ます」を就けられるように連用形の「いたし」になっていることに注意してください。
意味はそのまま「連絡します」を謙譲表現にしたものです。
「別途詳細をご連絡いたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでは状況変化が起きた時、それを関係者に素早く伝える必要があります。
細かいことはまだよくわからなくても、大枠で何か変化があることが確定すれば、伝えておいて損はありません。
その時に「細かいことはわかりませんが、取り敢えずこんな情報があります」と伝えたい時に、このフレーズが用いられるのです。
当然ですが、伝えること自体は事実でなくてはならないので、もし詳細以外も不明確ならば、伝えないか、伝える場合には「不確定」であることを明示する必要があります。
「別途詳細をご連絡いたします」を使った例文
それでは、実際に使用されそうなフレーズを挙げてみましょう。
・『天気予報によると、催事当日に台風直撃のおそれが出てきました。その場合の予定変更については、別途詳細をご連絡いたします』
・『取引先より価格変更の連絡がありました。金額については別途詳細をご連絡いたします』
「別途詳細をご連絡いたします」の類語による言いかえ
既に説明しましたが、「別途」は「別の方法で」や「別に」などの意味があります。
この場合は「別の機会に」という意味で解釈した方が適切と思われますので、それで代用しましょう。
「詳細」については、「細かい点」や「詳しいこと」で言いかえれば問題ありません。
「ご連絡いたします」は敬語表現を緩めて「連絡します」や「連絡いたします」で足りる場合もありますが、いすれも相手と自分の関係次第です。
これらを踏まえた全体的な言いかえは、「詳しいことについては別の機会に連絡します」のような形が考えられます。
まとめ
「別途詳細をご連絡いたします」とは、詳しいことがわからない段階で、情報の大枠を伝える際に用いるフレーズです。