増加にまつわる言い方に、悩むことがあります。
「増やしたく思っております」の適切な使い方を見ていきましょう。
「増やしたく思っております」とは?
「増やしたく」は「増やしたい」を変化させた言い方です。
「思っております」は「思っています」の謙譲語としての役割があります。
「できれば増やしたい」このような意向をあらわしています。
「増やしたく思っております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「交渉内容によっては、御社とのお取引の回数を増やしていけます」このように前向きな回答を示したい時の言い方です。
例えば下請け企業に値下げ交渉をしつつ、一方で取引回数は増やしていく意向であることを伝えたい時に用いられています。
一方的な値下げ交渉に踏み切ってしまうと、今までの関係先が離れてしまいそうな場合に取り入れていきましょう。
一方でこの表現は少々まどろっこしい言い方です。
「増やしたく」はあまり使用されない日本語なので「増やしていきたい」など自然な文に整えていきましょう。
こちらの提案をうまく汲んでもらい、お互いにとってウィンウィンの環境をつくっていきましょう。
「増やしたく思っております」を使った例文
・『御社とのお取引を増やしたく思っております』
・『お取引の機会を増やしていきたいと考えております』
「増やしたく思っております」の類語や言い替え
似ている言い方に「お値引きしていただけないでしょうか」があります。
こちらは「減らすこと」に重点をおいた言い方です。
例えば見積書の値段が相場より高いと感じた時に、交渉時に用いていきます。
「大変申し上げにくいご相談なのですが、若干お値引きしていただけないでしょうか」と用います。
このほか言い替えの表現に「お取引の機会を増やしていきたいと考えております」が挙げられます。
「思っております」を「考えております」に変更しているので、論理的な言い方になっています。
「今後は」や「将来的には」など前置きを取り入れて、明るい文に仕上げていきましょう。
まとめ
「増やしたく思っております」の使い方を学びました。
適切な表現を取り入れて、敬語の達人を目指していきましょう。