ここでは「共に」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「共に」とは?
「共に」は、「一緒に」という意味になります。
「この仕事はとても大変だが、共に頑張ろう」と用いれば、困難な仕事に対してその人に一緒に頑張ろうと伝えており、「○○には彼と共に行く予定だ」とすれば、その人と一緒に○○に行く予定になっているとなります。
このように、「一緒に」と言い替えられる表現なので、そちらを使っても同じことですが、それを少し堅く、社交的にして用いていると考えてよく、そのために先に挙げた例のように、人や有機物を対象にして使われることが多く、それではない機械類などを対象にする使い方はあまりしない表現です。
「共に」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「共に」は、「この○○(製品名)は、△△(オプションになるもの)と共に使うことでもっと便利になります」といったように用いることもできますが、先のように、対象が機械類になるため、そのような場合には「一緒に」とした方が適しています。
この例のように、無理に「共に」と使うことはない時もあるため、場合によってこれらを使い分けてください。
ビジネスシーンで「我が社は社員と共に成長していくことを目指している」のような用い方がよく見られますが、この場合も対象が人になるため、「一緒に」よりもこちらの方が合っているという具合です。
「共に」を使った例文
・『その会議には、○○さんと共に出席します』
・『アウトドア活動は、自然と共に生きているという感覚になれるのが魅力の1つだ』
「共に」の類語や言い替え
・『併せて』
この「併せて」は、「一緒に」という意味で使われる表現です。
「その作業と併せて、こちらも行って欲しい」と用いると、「その作業と一緒に〜」と言っているのと同じになり、このような使い方の場合には同様の意味になる「共に」、「一緒に」よりもこちらの方が向いています。
その基準としては、「並行して」とも使える場合だと考えると分かりやすいでしょう。
まとめ
「共に」は、「一緒に」という意味で使われています。
そちらに言い替えても問題ありませんが、人や植物、動物や自然などを対象にする場合に適している表現で、それ以外の機械類などに使う時には無理にこちらにすることなく、「一緒に」と用いる方が向いています。