現代における企業は、広報業務も重要な役割を担い始めています。
また、企業自体のプレゼンテーション能力も問われるようになってきました。
今回の「弊社では長期的な視野に立ち」というフレーズもその一環で使用される機会が多く、このフレーズについて解説いたします。
「弊社では長期的な視野に立ち」とは?
「弊社」は、ご存知のように「へいしゃ」と読み、「自社」や「当社」のへりくだった表現です。
「長期的」とは、「はるか先のことを考えている」という意味で、「視野」はこの場合は「思慮が及ぶ範囲」という比喩的な意味で使われています。
つまり「長期的な視野」とは、「先を見据えた思考」という意味になります。
以上を踏まえたこのフレーズ全体の意味は、「当社では先を見据えた思考を前提に」です。
「弊社では長期的な視野に立ち」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、企業のアピール目的で使われます。
それがウェブサイトなどにおけるピーアールなのか、記者会見やプレゼンテーションなどの公的な場面でのピーアールなのかの違いはありますが、「企業姿勢」を伝える目的での使用であるということは言うまでもありません。
昨今では、企業の営利事業だけでなく、社会福祉への貢献や環境配慮などが企業価値を高めることとして、積極的に取り組まれるようになってきています。
つまり、「目先の利益」に左右されないという意味合いを含む、「長期的な視野に立ち」というフレーズは、ビジネスにおいて重要なポイントとなっているのです。
「弊社では長期的な視野に立ち」を使った例文
それでは、実際の使用例を挙げてみましょう。
・『弊社では長期的な視野に立ち、営利だけでなく社会貢献という価値を重視しています』
・『弊社では長期的な視野に立ち、環境にも配慮していくことが、弊社の利益にもなると自覚しています』
「弊社では長期的な視野に立ち」の類語による言いかえ
「当社は長い目で見て(行動しています)」という意味合いがこのフレーズの本質です。
これをどう表現するかが重要な言いかえのカギとなります。
ですので、「弊社は遥か先を見据えて」や「弊社は目先のことに左右されず」と言った言いかえが可能でしょう。
まとめ
「弊社では長期的な視野に立ち」とは、「当社は長い目で見て(行動して)いる」ということを、公的にアピールするために使われるフレーズです。