ビジネスでは、約束の遵守やスケジュール管理は非常に重要なポイントになります。
今回取り上げる「貴社への納品予定日について」というフレーズは、その両方に絡んでくるものであり、これより詳しく解説いたします。
「貴社への納品予定日について」とは?
「貴社」とは相手企業に対しての敬称となります。
「納品」は、発注を受けた商品を相手に引き渡すことです。
つまり「納品予定日」とは、商品を相手に引き渡すことを想定している日になります。
一方で、最後の「(に)ついて」は、これから取り上げる内容を先に提示しておく効果があります。
「貴社への納品予定日について」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
メールの件名などにこのフレーズを用い、「どのような内容に関する文章」なのか、ひと目見てわかる「見出し」としての機能があります。
つまり、「自分が発注商品を受け取る予定日に関して、何か連絡したいことがあるのだな」と相手にすぐ気付かせる効果がこのフレーズにはあるのです。
このフレーズに続く具体的な内容としては、「予定日の設定」や「納品の遅延」もしくは「決定事項の補足」あるいは単なる「決定事項の再確認」など、多岐にわたります。
もし予定日が既に設定されている場合には、内容としては「遅延」などのイレギュラーな問題の発生を連絡してきたパターンが多いでしょう。
「貴社への納品予定日について」を使った例文
それでは、具体的な使用例を挙げてみます。
・『貴社への納品予定日についてご連絡いたします』
・『貴社への納品予定日については、誠に勝手ながら変更させていただきたく存じます』
「貴社への納品予定日について」の類語による言いかえ
「貴社」を「御社」とする言いかえが考えられますが、会話中は「御社」、文章中は「貴社」という使い分けで説明されていることも多く、メール含む文書類の中で使用する場合は問題があるかもしれません。
ただ、最近ではどちらも認められる傾向もあり、あくまで言いかえ事例としては「可能」であると考えて問題はないでしょう。
「納品」については、「納入」や「到着」を用い、「納入予定日」や「到着予定日」で代用します。
「について」の言いかえは、「に関して」や、「について」をかしこまった表現にした「につきまして」で言いかえられます。
以上を踏まえると、「御社への納入予定日に関して」などの言い換え事例が挙げられるでしょう。
まとめ
「貴社への納品予定日について」とは、発注した相手に「注文商品を納品する予定日についてこれから取り上げる」という見出し効果を与えるフレーズです。
メールの件名に使用されやすいフレーズでもあります。