この記事では、「返却いたします」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「返却いたします」とは?
「返却いたします」は、相手から一時的に借りていたものを返すことを伝える丁寧な表現です。
「返却+いたします」で成り立っている語で、「返却」は「借りたものや預かったものを持ち主に返すこと」という意味、「いたします」は、動詞「する」の謙譲語「いたす」の連用形「いたし」に、丁寧語「ます」が付いた語、全体で「借りた物・預かったものを返す」の敬語表現になります。
「返却いたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「返却いたします」は、相手から借りている資料やUSBメモリ、器具備品などを返す時に使われます。
実際に形があって使用するものに使われる言葉です。
相手のものを借りていたのですから、きちんとお礼の言葉を伴って使いましょう。
書類など薄くて軽いもので、郵便で送る場合は「返送」が使われます。
「返却いたします」を使った例文
「返却いたします」を使った例文は以下の通りです。
『お借りしていたノートPCを返却いたします』
作業する為に借りていたノートPCを持ち主や総務部に返す時に使われます。
『プロジェクターを返却いたします』
会議に借りて使用したプロジェクターを、元の場所に戻す時に使われます。
「返却いたします」の類語や言い替え
「返却いたします」の類語や言い替えは以下の通りです。
『ご返却いたします』
「ご返却」の「ご+いたします」は二重敬語であるという見方もありますが、「お・ご〜いたします」で一つの敬語文型となることから、間違いではありません。
他にも「ご連絡いたします」「ご案内いたしますなどに使われています。
『ご返却申し上げます』
「申し上げます」は「申し上げる」の丁寧語、「お・ご(自分の行為)申し上げる」で「行為の対象を敬う意」になります。
『お返しいたします』
「返し」は動詞「返す」の連用形で「返却する」と同じ意味、形のある物・ない物に幅広く使われます。
まとめ
今回は「返却いたします」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。