ここでは「ご都合もあるかと思いますので」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご都合もあるかと思いますので」とは?
「ご都合もあるかと思いますので」は、このように使う相手の都合も考えて、いくつかの案を提示したり、ある程度の幅をもたせるといった使い方になる表現になります。
具体的には「ご都合もあるかと思いますので、最初にそちら様のご予定をお聞かせください」のような用い方をすることが多く、相手を気遣って使うことになります。
ビジネスでその相手の予定を訊ねるような使い方が多く、何より相手に選択の幅を与えられるため、うまく使うことでビジネスをスムーズに進められる表現です。
ただし、この「ご都合もあるかと思いますので」のままの形で使うのはあまり推奨されません。
それは、いかんせんカジュアル感があり、敬語として中途半端な使い方になってしまっているためで、それを修正した実際によく使われている形を以下で正しい文章表現として紹介します。
「ご都合もあるかと思いますので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご都合もあるかと思いますので」は、その形はともかく、相手に選択権を与えることになる表現です。
こちらからいくつかの案を提示したところで、その全てを却下されることもある訳で、それはさすがに困るという場合には、この表現になるべくそうはされないような文言を加えた文章にする必要があります。
その例として、「ご都合もあるかと思いますので、いくつかの日程をご用意しております。
いずれもご予定に合いませんでしたら、お知らせいただければ更に調整をいたします」などといった使い方をすれば、都合がつくようにこちら側がいくらでも合わせると伝えており、完全に断るのは難しくしています。
こういった使い方はちょっとしたテクニックとも言えるもので、「いずれも〜」以下がない場合とでは相手と実際のコンタクトがとれる可能性が変わってくるのは言うまでもありません。
「ご都合もあるかと思いますので」の正しい文章表現
先のように、「ご都合もあるかと思いますので」のままでは他社に使うには失礼になる場合があるので注意が必要です。
このままだと敬語として中途半端な形で、カジュアル感が出てしまっているため、多くの場合、「ご都合もおありかと存じますので」とするのがいいでしょう。
この形であれば、他社や目上の人に対して使っても失礼になることはなく、ビジネスシーンではこのように言い替えて使うことがほとんどです。
「ご都合もあるかと思いますので」を使った例文
・『ご都合もあるかと思いますので、2週間以内にお返事をいただければと思います』
・『そちら様のご都合もあるかと思いますので、急ぎになられずに結構です』
まとめ
「ご都合もあるかと思いますので」は、相手の都合を考えて、選択の幅をもたせて回答を求めるために使われる表現です。
使い方のコツとして、こちらから選択を押しつけるような内容にはせず、ある程度自由な回答ができるように用いると、実際のコンタクトをとれることが多くなります。