「後日あらためまして」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「後日あらためまして」とは? ビジネス用語

ビジネスでは即時即決という、できる限り時間をかけないことが必要不可欠だとされることもあります。

しかし、双方の準備不足や、自分は良くても相手の都合が悪いまま突き進んでも、失敗する可能性が高まるだけですので、急げば良いというものではありません。

今回の「後日あらためまして」という表現も、「焦らず」ことを進行するのに必要なフレーズであり、これより解説いたします。

「後日あらためまして」とは?

まず「後日」の読みは「ごじつ」であり、次に意味を確認しておきましょう。

「今後」「これから先」ということを表現しているものとされています。

しかし、これではあまりに漠然としていて、ビジネスで使用する場合、ある程度「目安」となる基準が存在していてもおかしくはありません。

その結論として、あくまで一般論ですが、おおよそ2〜3日後という意味で使用される傾向があるようです。

一方「あらためまして」ですが、漢字を使うと「改めまして」となります。

文法的には、動詞「あらためる」の連用形「あらため」に丁寧表現の助動詞「ます」の連用形「まし」が付き、更にそこに接続助詞の「て」が続いた形となっています。

「あらためる」の意味は、「古いものを替えて新しいものと入れ替える」「改善する」というものです。

「日をあらためる」という表現は、「別の日にする」という意味であり、このフレーズの場合は、「何かやる日を、今日ではなく先(2、3日後)の別の日にする」という意味で使われています。

以上を踏まえた、「後日あらためまして」全体の内容は、「今日ではなく、2、3日後に日を替えて」という意味を丁寧な表現にしたものと言えます。


「後日あらためまして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

何らかの理由で、当日行うのではなく、後日に行うことにした場合に使うフレーズです。

その理由として考えられるのは、「準備不足である場合」「時間に制約がある場合」もしくは「自分または相手に予定が入っている場合」などが考えられます。

具体的な使用例としては、「本日このまま修繕工事を実施しますと、深夜までかかってしまうので、後日あらためましてお伺いいたします」といった形になるでしょう。

尚、「日をあらためる」場合には、概ね3日以内が望ましいものの、状況によっては、ある程度長くなってしまうことも考えられます。

その場合には、その旨を先に伝えておくことが誤解を生まないための方策です。


「後日あらためまして」を使った例文

それでは、他の使用例を挙げてみましょう。

・『本日は遅い時間帯になってしまいましたので、後日あらためまして挨拶に伺います』
・『今はお時間が取れないとのことですので、後日あらためまして連絡さしあげます』

の類語による言いかえ

「後日」「数日後」「他日」などで言いかえできます。

「あらためまして」の言いかえは、「日を替えて」「日を替えまして」で問題ありません。

以上を踏まえると、「数日後に日を替えまして」という言いかえ表現が成立します。

まとめ

「後日あらためまして」とは、何らかの理由で当日ではなく別の日に替える際に、相手にその旨を伝えるためのフレーズです。

「後日」は、一般的に2〜3日後という解釈がされていますが、トラブルを避けるためには、何日後なのか明示した方が良いでしょう。

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