ここでは「胸を借りるつもりで」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「胸を借りるつもりで」とは?
「胸を借りるつもりで」は、自分以外の誰か、または他の団体に練習相手になってもらい、それによって学ばせてもらうという意味になります。
実際の試合を対象にして使っても問題なく、例えば、スポーツでて自分たちより強いチームとの試合の前に、「次の試合は胸を借りるつもりで戦います」という具合で使う表現です。
その相手は必ず格上と言える相手になり、個人的に「○○さんに胸を借りるつもりです」などといった用い方もしてもよく、例え負けたとしても、自分(たち)の上達のための練習になるという解釈で使われています。
「胸を借りるつもりで」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「胸を借りるつもりで」は、直接その相手にも用いても構わない表現です。
「明日は胸を借りるつもりで戦わせてもらいます」のような使い方がそれになりますが、このように使うことで相手の方が上位者だと敬意を払っていることになるため、この手の用い方もよく見聞きします。
その相手との関係次第になりますが、少しアレンジをして、「胸を借りるつもりで戦わせてもらいますが、こちらも負けるつもりはありません」といったような少し挑戦的な使い方をすると、それだけ気合を入れているという意思表示にすることができます。
「胸を借りるつもりで」を使った例文
・『次の相手は昨年の優勝校なので、さすがに胸を借りるつもりで戦うことになるだろう』
・『胸を借りるつもりで戦ったところ、何と勝ってしまったと聞いて驚いている』
「胸を借りるつもりで」の類語や言い替え
・『稽古をつけてもらうつもりで』
「胸を借りるつもりで戦います」は、この表現を使って「稽古をつけてもらうつもりで〜」と言い替えることができます。
元々「胸を借りる」は、自分より強い相手に相撲のぶつかり稽古の相手をしてもらうことからきているので、その「稽古」と使っているこちらは、その相撲や個人的な対戦になる場合に向いている使い方です。
まとめ
「胸を借りるつもりで」は、自分たちの上達のための練習相手になってもらう、という意味で用いられています。
よって、その相手は必ずこちら側より上位者になり、公式な試合を対象にしても問題なく、それによって学べることがあると考えて使う表現になります。