ここでは「謳う」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「謳う」とは?
「謳う」は、「うたう」と発音し、何かを強調するために使われる表現です。
例として、「県下再難関を謳う高校だけあって、有名大学への進学率が抜群だと聞いている」のような用い方になり、この場合には、県内で再難関と呼ばれているだけのことはある、という解釈になります。
「県下再難関の高校だけあって」としても全体的な意味は変わりませんが、その「再難関」という点を強調して使っているという具合です。
このように用いる表現のため、「絵がうまいと謳うだけあって、まるでプロのような作品を描いていた」などといった用い方がよく見られます。
「謳う」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「謳う」は、それが自慢だという解釈になる場合が少なくありません。
「彼が字がうまいと謳うので、試しに何か書かせてみたら本当にそうだった」のような使い方がそれになり、その彼が字がうまいと言っていたことがあったためにそのように用いています。
どのような使い方でも、いい意味での強調として用いることになりますが、「謳う割には〜」とすると、その割には大したことがないようだといったようにも使えます。
文脈によっては少し形を変えて「謳っている」としても意味が変わることはなく、そちらでもよく用いられています。
「謳う」を使った例文
・『あの大学は名門を謳うだけあって、数々の著名人を輩出している』
・『彼は全国大会に出場したと謳う割に、大したことがない成績で終わってしまった』
「謳う」の類語や言い替え
・『騙る』
「かたる」と読む表現で、こちらはそのように見せ掛けているものの、という使い方になります。
「彼は大学生だと騙るが、実はどこにも通っていないことが分かった」のように用いられ、そのように誤魔化している、嘘をついていると使うための表現です。
よって、「謳う」とは似ているようで異なる意味になります。
まとめ
「謳う」は、何かを強調したいと考えて用いる表現になります。
基本的にいい意味でのそれになりますが、その割にはと使うこともでき、自分でそう思っている、もしくは世間の噂や聞いた話では、という用い方になります。