「反故にする」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「反故にする」とは?
このフレーズの「反故」は「ほご」と読み、元々は「文字や絵を書き損じた紙」を指す言葉でした。
昔は、書き間違えた紙を処分せずに裏側に書いて再利用して使っていたことから、「裏返す」の意の「反」と理由を示す「故」を使って書き損じた紙のことを表現していました。
この言葉が転じて「不要になったもの」「役に立たなくなったもの」を指すようになったようです。
これにより、このフレーズは「無駄に捨てる」「ないものとする」「役に立たないものにする」といった意味合いになります。
また、実際に使用される場合は約束を守らないことも意味するため、「約束を反故にする」というフレーズが定型フレーズのように使われています。
「反故にする」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、「約束を破ること」という意と「なかったことにする」という意の2つの意味合いがあります。
「約束を破ること」の意の場合は、「打ち合わせの約束を反故にされた」といったように用います。
約束を破られた上に打ち合わせにも来なかった場合に使えるフレーズです。
また、約束だけでなく、すでに決まっていた契約などが「白紙に戻る」場合にも使用できます。
「なかったことにする」という意の場合は、「書き損じをしてハガキを1枚反故にした」といった使い方ができます。
「捨てた」という意味合いが強いですが、「無かったこと」「無効にする」といった意味合いで使われます。
「反故にする」を使った例文
・『提携の際の取り決めを反故にすることは許されない』
・『納期を守るという約束を反故にしないでください』
・『約束を反故にされると、この後のビジネスが難しくなる』
「反故にする」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『翻す』
・『すっぽかす』
・『約束を破る』
・『契約内容から逸脱する』
・『契約に違反する』
・『取り消される』
・『白紙に戻す』
・『破棄する』
・『撤回する』
まとめ
このフレーズは、本来の意味から大きく転じて現在では「約束や契約などを無効にする」という意でよく使われています。
このフレーズは否定的な意味合いを丁寧に伝える言葉ですが、意外に口語では伝わりにくい言葉でもあります。
状況によっては類語や言い換え語を使って説明した方が伝わりやすいので、使い分けも検討しましょう。