この記事では、「問題ございませんでしょうか」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「問題ございませんでしょうか」とは?
「問題ございませんでしょうか」は、相手側に具合の悪いことが発生しないか尋ねる丁寧な表現です。
「問題+ございません+でしょうか」で成り立っている語で、「問題」は「困った事柄」「厄介な問題」という意味、「ございません」は動詞「ある」の丁寧語「ござる」の連用形「ござり」+丁寧語「ます」の否定形「ません」、「でしょうか」は丁寧語「です」の未然形「でしょ」に、推量の意味の「う」、疑問の終助詞「か」が付いた語、全体で「困った事柄はないだろうか」の敬語表現になります。
「問題ございませんでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「問題ございませんでしょうか」は、既に決まっていたものごとを自分達から変更・中止にした場合に、相手が困らないか尋ねる時、こちらから提示したものが正しいか相手に確認を取る時などに使われます。
丁寧な表現ですが、「ませんでしょうか」は、「ます+です」の二重敬語で、周りくくどくなります。
丁寧に言いたくてつい付け加えてしまいがちですが、誤りであることを覚えておきましょう。
「問題ございませんでしょうか」の正しい敬語表現
「問題ございませんでしょうか」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『問題ございませんか』
「問題ないか」の正しい敬語表現です。
物足りなく思う場合は、心を込めてゆっくり丁寧に言いましょう。
「問題ございませんでしょうか」を使った例文
「問題ございませんでしょうか」を使った例文は以下の通りです。
『問題ございませんでしょうか』
「画像を加工して使用することに問題ございませんでしょうか」
相手の撮影した画像を、加工して使用しても良いか願い出ています。
『問題ございませんでしょうか』
「以下の内容でHPに掲載いたしますが、問題ございませんでしょうか」
文章の内容に間違いがないか相手に確かめてもらっています。
「問題ございませんでしょうか」の類語や言い替え
「問題ございませんでしょうか」の類語や言い替えは以下の通りです。
『ご不都合ございませんでしょうか』
「ご不都合」の「ご」は美化語の接頭辞、「不都合」は「具合の悪いこと」という意味です。
『差し障りございませんでしょうか』
「差し障り」は「何らかの物事によって生じる、望ましくない事態」という意味です。
『差し支えございませんでしょうか』
「差し支え」は「何かを行う際に生じる障害や妨げ」という意味です。
まとめ
今回は「問題ございませんでしょうか」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。