この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「お過ごしください」について、その意味や使い方や、言い換え表現などを徹底解説します。
「お過ごしください」とは?
「お過ごしください」のフレーズにおける「お過ごし」は、「生活を送ること、暮らすこと」を意味する「過ごす」の連用形に、敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
また、次の「ください」は「〜してほしい」との意味の「くれ」の尊敬語です。
したがって「お過ごしください」のフレーズは、「生活を送ってほしい」や「暮らしてほしい」との意味の敬語表現となります。
「お過ごしください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お過ごしください」のフレーズの意味は、先に「生活を送ってほしい」や「暮らしてほしい」だと説明しましたが、このフレーズだけでは、どのよう生活を送ることや暮らすことを望んでいるのかは伝わりません。
したがって、一般的にこのフレーズの前には「お元気に」や「お体にお気をつけて」等の言葉が添えて使われます。
こうした言葉を添えて使うことで、相手の方の健康を気遣う表現となるのです。
また、先に示した「お元気にお過ごしください」や「お体にお気をつけてお過ごしください」のフレーズは、口頭での別れの挨拶や、メールでの締めの挨拶として広く使われる表現となります。
「お過ごしください」を使った例文
・『お元気にお過ごしください』
・『ご自愛の上、お過ごしください』
・『お体にご留意の上、お過ごしください』
「お過ごしください」の類語や言い換え
「過ごす」の類語としては「暮らす」や「送る」が挙げられます。
したがって、「お過ごしください」のフレーズは「お暮らしください」や「お送りください」等と言い換えることができます。
また、このフレーズで使われている「ください」は尊敬語ですが、元の言葉が「くれ」のため、命令的なニュアンスが感じられます。
このニュアンスを払拭するために、「お過ごしくださいませ」や「お過ごしいただきますよう」等と言い換えて使われることもあります。
まとめ
「お過ごしください」のフレーズは、「生活を送ってほしい」や「暮らしてほしい」との意味の敬語表現です。
このフレーズの前に、「お元気に」や「お体にお気をつけて」を添えて、相手の方を気遣う表現として使われます。