冬らしいお便りが書けると、自信をもって挨拶文がつくれます。
「新雪の候」の正しい使い方を見ていきましょう。
「新雪の候」とは?
「新雪」とはその冬に降る、初めての雪をあらわします。
白い絵の具でお絵描きしたように、銀世界に包まれる様子をいいます。
「候」は時候の挨拶をあらわす、フォーマルな定型文です。
冬らしさあふれる、時候の挨拶といえるでしょう。
「新雪の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
冬らしい挨拶文が「新雪の候」です。
急に寒くなって、遠くに見える山が雪化粧し始めた時に使います。
一般的に12月の挨拶文として用いられていますが、最近は温暖化の影響を受けて、エリアによっては12月に新雪が降っていないことも。
送る相手やその年の状況にあわせて、微調整していくといいでしょう。
また季節の挨拶文は、ビジネスメールやビジネス文書の書き出しに使います。
末尾に用いると不自然に見えるので、気を付けておきましょう。
「新雪の候」を使った例文
・『新雪の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます』
・『新雪の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます』
「新雪の候」の類語や言い替え
似ている表現に「大雪の候」があります。
大雪は二十四節気のひとつで、12月上旬をあらわします。
そのため12月初旬から冬至にあたる、12月22日前後に用いられています。
ビジネス文書で用いられる表現なので、頭に入れておくといいでしょう。
また言い替えの表現に「厳しい寒さが続いておりますが」や「朝晩の冷え込みが厳しくなりましたが」や「例年にない温かい年末年始となりそうですが」があります。
さらに落ちついた言い方にしたいなら「師走の候」や「寒冷の候」もあります。
「朝晩の冷え込みが厳しくなりましたが、皆様方におかれましては健やかにお過ごしのことと存じます」と綴っていきます。
まとめ
「新雪の候」の使い方を見てきました。
季節の挨拶文を適切に学んで、センスある冬の文を作っていきましょう。